ポンドドルは、長期的には2007年11月の高値2.1161ドルを起点とする長期下落トレンドを形成しつつ、「三角保ち合い」を形成しています。
中期的には、下落トレンドの第3波動で2022年9月に1.0356ドルでまで下落した後の調整第4波動を形成中であり、第4波動での上昇トレンドの中期的な支持線の上で推移しています。
しかし、ボリンジャー・バンドでは高値反転の兆候が見られ、日足一目均衡表・遅行スパンは逆転し、MACD(移動平均収束拡散法)でも売りシグナルが点灯しています。
【戦術(2025年7月15日週)】
ポンドドル売り:@1.3600ドル ⇒ ストップロス@1.3700ドル
※支持線割れでは追撃売りで臨みたいと思います。
ファンダメンタルズ分析でのポンド売り材料としては、以下の通りです。
・スターマー労働党政権の財政赤字拡大懸念・・債務危機の可能性
・イングランド銀行の追加利下げの可能性:ターミナルレート3.50%を示唆
※ベイリーBOE総裁
「英国の雇用市場が中銀の想定以上の速さで悪化した場合には、より大幅な利下げに踏み切る可能性がある」
ポンドドル買い材料は以下の通りです。
・米英貿易協定の合意(※米国の対英貿易収支は黒字)
【米英貿易協定】
・自動車関税:27.5%⇒10%
米国が英国から輸入する年間10万台の乗用車への関税は、2.5%の関税分と25%の追加関税分を合わせた27.5%から、10%に下がりました。