香港大引け:続落で20000ポイント割れ、米株安や景気減速懸念が重し

30日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.37%安の19949.03ポイントだった。中国企業指数は0.47%安の6840.17ポイント。メインボードの売買代金は概算で961億3000万HKドル。


ハンセン指数はほぼ終日マイナス圏で軟調に推移した。寄り付き後ほどなく心理的節目の20000ポイントを割ると、一気に下げ幅を拡大。その後、徐々に下げ幅を縮小したものの、節目を回復できなかった。前日の米株安が嫌気されたほか、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するため、深セン市が地下鉄駅の一部閉鎖などを発表したことで、景気減速への警戒感が強まった。一方、6月中間決算の発表がピークを迎えており、業績を手掛かりに個別物色の動きが強まった。


ハンセン指数構成銘柄では、前引け後に2022年6月中間決算を発表した中升集団(00881)が7%超、碧桂園(02007)が4%超それぞれ下げたほか、中国宏橋(01378)や阿里健康(00241)の下落も目立った。半面、HSBC(00005)やJDドットコム(09618)が買われて一定の支えとなった。創科実業(00669)や東方海外(00316)も高い。


この他では、快手科技(01024)やビリビリ(09626)などの下落が目立ったほか、エン鉱能源(01171)や中国神華能源(01088)、中国中煤能源(01898)など石炭株も売られた。半面、新東方在線科技(01797)が26%超上昇した。

中国株情報部 アナリスト

竹内 なつ子

大学卒業後、日本の証券会社に勤務。中国・北京での語学留学を経て、日系証券会社の上海駐在員事務所や台湾の会計士事務所で翻訳業務に従事。2級FP技能士。

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