NYダウ321ドル高と反発 週間では3指数がそろって反落

1日のNY株式相場は反発。米6月ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想以上に悪化したことで朝方は軟調に推移したが、3連休を控えて買い戻しの動きが強まったことや、下半期の株価上昇期待などで取引終盤にかけて買いが優勢となった。


米10年債利回りが前日の2.97%台から2.88%台に低下したことや、景気減速により米連邦準備制度理事会(FRB)がいずれ利上げを中止するとの見方も株価の支援となった。


ダウ平均は朝方に287ドル安まで下落後、終盤に363ドル高まで上昇し、321.83ドル高(+1.05%)と反発して終了。インテルが2.86%安、ナイキが1.00%安となったものの、マクドナルド、コカ・コーラ、ボーイングが2%超上昇し、セールスフォース、ホーム・デポ、アップル、マイクロソフトなども1%超上昇した。


S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.06%高、0.90%高とともに5日ぶりに反発した。


業種別ではS&P500の全11セクターが上昇。公益が2.48%高となったほか、一般消費財、不動産、エネルギー、生活必需品、金融、ヘルスケアが1%超上昇した。


一方、エヌビディアが4.20%下落するなど半導体株が軟調。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3.83%安と大幅に5日続落した。


注目された米6月ISM製造業PMIは53.0と前月分の56.1から悪化。市場予想の54.9を下回り、2020年6月以来の低水準となった。

同製造業新規受注指数も前月分の55.1から49.2に低下し、2020年5月以来の50割れとなった。


週間では、ダウ平均が1.28%安、S&P500が2.21%安、ナスダック総合が4.13%安とそろって反落。5週間で4週下落となった。

国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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