6日のNY株式相場は続落。米8月ISM非製造業総合指数(PMI)が市場予想を上回る強い結果となったことで、10年債利回りが3.35%に上昇したことや、米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締めへの警戒感が相場の重しとなった。
前週まで3週続落したダウ平均は朝方に145ドル高まで上昇後、269ドル安まで下落し、173.14ドル安(-0.55%)と2日続落して終了。
S&P500も0.41%安と続落し、ハイテク株主体のナスダック総合は0.74%安と7営業日続落を記録した。
8月ISM非製造業PMIは56.9と市場予想の55.1を上回り、CMEのフェド・ウォッチが示す9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75%の利上げ確率は、先週末の57%から72%に上昇した。
S&P500の11セクターは、不動産、公益など2セクターが上昇し、コミュニケーション、エネルギー、IT、生活必需品など7セクターが下落。積極的な利上げによる景気後退懸念が強まる中、ディフェンシブ株物色の流れが強まった一方、金利上昇で将来の利益の現在価値が減少するハイテク・グロース株が下落した。
ダウ平均採用銘柄は、ビザ、ボーイング、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ユナイテッドヘルスなどが小幅に上昇した一方、3Mが4.2%安、インテルが2.8%安となり、ゴールドマン・サックス、ダウ・インク、セールスフォース、マイクロソフトなども1%超下落した。