「ニッスイの株主優待、缶詰やソーセージがたくさん届いてお得そう!」
「配当と合わせると、利回りはどれくらい?」
ニッスイ(1332)は、水産事業や食品事業を展開する大手企業です。株主優待は自社商品の詰め合わせとして人気ですが、「100株保有では貰えない」という点に注意しましょう。
この記事では、好調な株価の背景にある理由を解説した上で、優待獲得に必要な資金と株数、そして配当金を含めた総合利回りについて、詳しくシミュレーションします。
また、一部の投資家の間で噂される廃止の真相や、優待がいつ届くかについても解説しますので、投資判断の参考にしてください。
ニッスイの株価はなぜ堅調?「割安」と言われる理由
優待の内容を見る前に、まずは投資対象としてのニッスイの銘柄を確認しておきましょう。
ここ数年、ニッスイの株価は右肩上がりの上昇トレンドを描いています。

参照:Trading View
漁獲会社から世界的な食品メーカーへの成長
株価上昇の最大の要因は、ビジネスモデルの転換が評価されているからです。かつてのニッスイは、漁獲量や魚価に業績が左右される水産会社のイメージでした。
しかし、現在は食品事業(冷凍食品など)が利益の柱に成長しています。とくに、北米や欧州での冷凍食品事業が好調で、円安を追い風に売上が伸びています。
好業績なのに割安なのはなぜ?
業績は最高益水準にもかかわらず、株価指標(PERなど)を見ると、他の大手食品株に比べて割安に放置されがちです。
・ニッスイ:PER(13.85)※2026年1月時点
これは、市場の一部に燃料費(原油高)の影響を受けやすい水産株というイメージが残っているためです。
株主優待は100株ではなく500株から
企業の成長性がわかったところで、ニッスイの優待条件を見ていきましょう。

2026年1月時点の株価を1,020円とすると、優待取得に必要な資金は以下の通りです。
・500株(優待最低ライン):約51万円
「10万円で買える!」と思って飛びつくと、優待が貰えずにがっかりすることになります。優待目的で投資する場合は、まとまった資金が必要なことを覚えておきましょう。
【利回り検証】500株保有時の「配当+優待」はいくら?
では、約51万円の資金を拘束してまで、ニッスイ株を持つ価値はあるのでしょうか?
配当金と優待を合わせた総合利回りで検証してみます。
シミュレーション条件(2026年1月想定)
・株価: 1,020円
・投資額: 510,000円(500株)
・予想配当: 1株28円(年間)
・優待内容: 3,000円相当の自社商品

総合利回り3.3%超えは、東証プライム銘柄の中でも優秀な部類に入ります。
何より、優待で届くのが食料品である点が強みです。今後さらに食品価格が値上がりしても、優待品の価値は目減りしません。
優待の中身と到着時期
500株以上で届くのは、3,000円相当の自社商品セットです。内容は年によって多少変わりますが、定番のラインナップは以下の通りです。
・瓶詰・缶詰: 焼さけあら、まぐろステーキなど
・フィッシュソーセージ: おなじみのロングセラー商品
・健康飲料: EPA配合のドリンクなど
賞味期限が長いものが中心なので、慌てて食べる必要がなく、非常食としても優秀です。なお、1,000株以上保有すると5,000円相当にグレードアップしますが、利回り効率が最も良いのは500株です。
優待の到着時期
権利確定日は3月末です。その後、株主総会を経て、実際に商品が届くのは6月下旬~7月上旬頃になります。
株主関係書類とは別便で、少し忘れた頃にズッシリとした箱が届くため、サプライズ感があります。

なぜ優待廃止の噂が出る?リスクを検証
最後に、一部の投資家から話題に挙がる株主優待の廃止について検証します。
現時点で、ニッスイが優待廃止を発表した事実はありません。
なぜ噂が出るのか?
理由は主に2つあります。
以前は全株主にカレンダーを配っていましたが、それが廃止されたことで「優待がなくなった」と検索する人が増えた名残です。
他にも、優待取得に必要な株数が引き上げられた経緯があり「また改悪されるのでは?」という投資家の警戒心が残っています。
今後の見通し
ニッスイのような自社商品の優待は、株主への新商品の宣伝・サンプリングも兼ねています。企業側にも「自社商品を試してもらえる」というメリットがあるため、QUOカードなどの金券優待に比べれば、制度が維持される可能性は高いと考えられます。
まとめ
・ニッスイの優待は500株(約51万円)の取得が必要
・総合利回りは約3.3%でありインフレに強い食料品が貰えるのが魅力
・水産から食品メーカーへの転換で業績は好調
100株では優待が貰えませんが、配当利回り(約2.7%)だけでも魅力的な銘柄です。資金に余裕があれば500株で優待を狙い、そうでなければまずは100株から保有して配当をもらう。
ニッスイを長期運用の一部として投資を予定しているなら、記事の内容を参考に検討してみてください。


