【米国株インサイト】業績上振れ銘柄:デル、AIサーバーの需要急増で受注残は過去最高

デル・テクノロジーズ、AIサーバーの売上高は4.4倍

パソコン大手のデル・テクノロジーズ(DELL)が発表した2025年11月-2026年1月期決算は売上高が前年同期比39%増の333億7900万ドル、純利益が47%増の22億5900万ドルとなりました。非GAAP(米国会計基準)ベースのEPS(1株利益)は3.89ドルで、LSEGがまとめた市場予想の3.5277ドルを10.3%上回っています。


人工知能(AI)の開発に必要な計算処理のために設計されたAIサーバーに対する需要拡大が好業績の要因です。売上原価は46%増と膨らみましたが、営業費用の抑制などが寄与し、大幅な増収増益となりました。



事業別ではサーバーやストレージ機器などで構成するインフラ・ソリューション部門が好調で、売上高が73%増の196億200万ドル、営業利益が41%増の29億ドルでした。AIサーバーの売上高が4.4倍の89億5200万ドルに急増し、全体を押し上げました。


パソコンや周辺機器で構成するクライアント・ソリューション部門は売上高が14%増の134億9400万ドル、営業利益が横ばいの6億2900万ドルでした。


2026年1月通期決算は売上高が前年比19%増の1135億3800万ドル、純利益が29%増の59億3600万ドルです。AIサーバー効果が通期業績にも波及し、売上高や非GAAPのEPSなどが過去最高を更新しました。また、430億ドルという過去最高の受注残高を抱え、2027年1月期に入っています。



事業別ではインフラ・ソリューション部門の売上高が40%増の608億2600万ドル、営業利益が27%増の71億1100万ドルでした。クライアント・ソリューション部門は売上高が5%増の509億8400万ドル、営業利益が5%減の28億3300万ドルでした。


決算発表時のガイダンスでは2026年2-5月期の売上高を347億-357億ドル(中間値で前年同期比51%増)、非GAAPベースのEPSの中間値を87%増の2.90ドルと予想しています。2027年1月通期決算については売上高が1380億-1420億ドル(中間値で前年比23%増)、非GAAPベースのEPSの中間値が25%増の12.90ドルに上るとみています。


ロス・ストアーズ、1割強の増収増益と堅調

アパレル製品を軸に安売りの小売店をチェーン展開するロス・ストアーズ(ROST)が発表した2025年11月-2026年1月期決算は売上高が前年同期比12%増の66億3500万ドル、純利益が10%増の6億4600万ドルとなりました。EPS(1株利益)は2.00ドルで、LSEGがまとめた市場予想の1.903ドルを5.1%上回っています。


1月末の店舗数が81店増の2267店に拡大した効果などで1割強の増収増益と着実に業績を伸ばしました。既存店売上高は9%増と好調です。同社は2025年8-10月期決算の発表時のガイダンスで、既存店売上高が3-4%増、EPSが1.77-1.85ドルと予想していましたが、ともに上限を大きく上回っています。



2026年1月通期決算は売上高が前年比8%増の227億5100万ドル、純利益が3%増の21億4500万ドル、EPSが5%増の6.61ドルでした。ジム・コンロイ最高経営責任者(CEO)は「上半期は関税問題などで苦戦したが、段階的に状況は改善した」とコメントしています。


決算発表時のガイダンスでは2026年2-4月期の既存店売上高を7-8%増(前年同期は横ばい)、EPSを1.06-1.07ドル(同1.47ドル)と予想しています。2027年1月通期決算については、既存店売上高が3-4%増(前年は5%増)、EPSが7.02-7.36ドル(同6.61ドル)に上るとの見通しを示しています。



モンスター・ビバレッジ、エナジードリンク部門が好調

エナジードリンクのモンスター・ビバレッジ(MNST)が発表した2025年10-12月期決算は売上高が前年同期比18%増の21億3100万ドル、純利益が66%増の4億4900万ドルとなりました。非GAAP(米国会計基準)ベースのEPS(1株利益)は0.51ドルで、LSEGがまとめた市場予想の0.4833ドルを5.5%上回っています。


主力製品の「モンスターエナジー」を軸とするモンスターエナジードリンク部門が好調でした。売上高は19%増の19億8600万ドルで、全体に占める割合は93%に達してます。筆頭株主のコカ・コーラ(KO)から譲り受けたブランドを含む戦略ブランド部門は売上高が8%増の1億1000万ドルと堅調でした。クラフトビールやハードセルツァーなどを含むアルコール部門は17%減の2900万ドルに落ち込みましたが、香料の提供などを含むその他部門は15%増の600万ドルに伸びています。



地域別では米国外の売上高が27%増の9億300万ドルと伸び、売上高全体に占める割合は前年同期の39%から42%に上昇しています。


2025年12月通期決算は売上高が前年比11%増の82億9400万ドル、純利益が26%増の19億500万ドルです。事業別の売上高はモンスターエナジードリンク部門が12%増の76億6600万ドル、戦略ブランド部門が8%増の4億6900万ドル、アルコール部門が22%減の1億3500万ドル、その他部門が6%増の2500万ドルでした。


中国株情報部

島野 敬之

出版社を経て、アジアの経済・政治情報の配信会社に勤務。約10年にわたりアジア各国に駐在。 中国株二季報の編集のほか、個別銘柄のレポート執筆を担当する

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