高配当株を選ぶ際は、配当利回りだけでなく、業績の安定性や株主優待の内容も重要な判断材料になります。今回は、高配当でありながら株主優待ももらえる「船井総研」と「東京ソワール」について詳しく解説します。
船井総研ホールディングス(9757)
船井総研ホールディングス(以下、船井総研)は、中小企業向けの経営コンサルティングを行う船井総合研究所などのグループ会社を統括する持株会社です。コンサル事業は、経営支援や人材育成、DX推進、M&A支援、物流改善、財務改善など多岐にわたります。
2025年度の売上高は約330億円、経常利益は約88億円でした。2026年度は売上高が約370億円、経常利益は約91億円となる予想です。船井総研の決算は、2020年度以降増収・増益が続いています。
株価は比較的安定して推移
2026年5月時点の株価は約1100円です。2014年まで300円以下で低迷していた株価は、2017年には約1400円まで上昇しました。2018年以降は、約800円から約1600円の間で推移しており、長期的に見ると急騰や急落の少ない安定した値動きであるといえます。
株主優待はクオカード
船井総研の株主優待は、毎年6月末と12月末の権利確定日に、100株以上の株式を保有する株主に対して保有株数に応じてクオカードが贈呈されます。保有株数に応じて贈呈される株主優待の内容は、下記の一覧表をご確認ください。

配当金は連続増配中
2026年度の配当金は、6月末の中間配当で24円、12月末の期末配当で24円の、年間1株当たり48円となる予想です。この金額は、2010年度の6.11円から16期連続で増配が続いています。
船井総研の利回り
1株1100円で100株購入した場合、投資金額は11万円になります。配当金額は年間1株当たり48円のため4800円となり、配当利回りは約4.4%です。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの実績は、2022年度は約2.3%、2023年度は約2.5%、2024年度は約3.2%、2025年度は約3.5%でした。

また、株主優待として年間1000円相当のクオカードが贈呈されるため、配当と優待を合わせた利回りは約5.3%になります。保有株数に応じて贈呈される配当と優待を合わせた利回りは、下記の一覧表をご確認ください。

東京ソワール(8040)
東京ソワールは、婦人服のフォーマルウェア専門メーカーです。売上の90%を占めるフォーマル事業は、喪服や結婚式向け衣装、バッグや靴などのアクセサリー、冠婚葬祭ブランドのレンタルなどを行っています。
その他、ライフスタイル事業ではレディースファッション・雑貨の販売を、子会社の「キャナルジーン」が運営しています。
2025年度の売上高は約161億円、経常利益は約2.9億円でした。2026年度は売上高が約162億円、経常利益は約4.5億円となる予想で、増収・増益となる見込みです。フォーマル事業の不振や物価高の影響で2024年度と2025年度は大幅な減益となりましたが、2026年度は回復が見込まれています。
株価の急騰・急落に注意
2026年5月時点の株価は約1000円です。長期的に見ると約900円から約1100円の間をほぼ横ばいで推移しています。しかし、2019年に約900円だった株価は、新型コロナの影響で2020年には約400円まで急落し、その後2021年には約1500円まで急騰しています。
基本的には緩やかな値動きではあるものの、イベント発生や需給変動により急騰・急落する局面が多い点には注意が必要です。
株主優待は割引券とデジタルギフト
東京ソワールの株主優待は、毎年6月末と12月末の権利確定日に、100株以上の株式を保有する株主に対して、保有株数に応じてオンラインショップまたは直営店で使える割引券と選べるデジタルギフトが贈呈されます。詳細は下記の一覧表をご確認ください。

配当金は据え置き
2026年度の配当金は、12月末の期末配当にて、年間1株当たり45円となる予想です。この金額は、2024年度から3期連続で同じ金額を維持しています。2020年度と2021年度は無配でしたが、配当金が再開された2022年度以降は一度も減配していません。
東京ソワールの利回り
1株1000円で100株購入した場合、投資金額は10万円になります。配当金額は年間1株当たり45円のため4500円となり、配当利回りは約4.5%です。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの実績は、2022年度は約2.2%、2023年度は約3.5%、2024年度は約5.4%、2025年度は約4.9%でした。

また、株主優待として年間1000円相当のデジタルギフトが贈呈されるため、配当と優待を合わせた利回りは約5.5%になります。また、1000株保有すると年間2000円相当のデジタルギフトが贈呈されるため、配当と優待を合わせた利回りは約4.7%です。
船井総研と東京ソワールの評判は?
船井総研は、配当利回りが4%を超え、クオカード優待もあることから、インカムゲインを重視する投資家から注目されています。一方で、コンサルティング事業は人材確保が重要であり、人件費上昇による利益率低下を懸念する声もあります。
東京ソワールは、比較的少額から投資可能な点が評価されており、業績改善への期待もあります。しかし、フォーマル事業の今後の成長性については、慎重な見方も少なくありません。
どちらも配当と株主優待を合わせた利回りは5%前後と魅力的です。事業の将来性や業績推移も慎重に検討した上で、投資先の候補として検討してみてはいかがでしょうか。




