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7月の権利取り注目銘柄:ベストワンドットコムの「豪華」な株主優待と成長戦略

「一生に一度は豪華客船で優雅な船旅を」――そんな夢を、最新のテクノロジーと圧倒的なコース数で現実のものにしているのが、ベストワンドットコム(6577)です。同社は、クルーズ旅行をより身近なものに変えるだけでなく、株主に対しても極めて魅力的な還元策を打ち出しています。本コラムでは、同社の事業内容、驚きの優待詳細、そして最新の業績と株価動向について解説します。



1. クルーズ旅行の普及を牽引するマリンテクノロジー事業

ベストワンドットコムは、「テクノロジーにより世界中に感動体験と豊かな生活を創出する」という理念を掲げ、日本最大級のクルーズ予約サイト「ベストワンクルーズ」を運営しています。


同社の強みは、世界中の船会社とシステム(API)接続を行うことで、常時9000コース以上のツアーをリアルタイムで検索・予約できる点にあります。日本ではまだ「高額で敷居が高い」と思われがちなクルーズ旅行ですが、同社は世界の市場の8割を占める「カジュアルマーケット」を主戦場とし、シニア層だけでなく現役世代やファミリー層へも裾野を広げています。また、自社でリスクを取ってチャータークルーズを催行するなど、攻めの姿勢が評価され、「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2025」の優秀賞を受賞するなど業界内でも高い存在感を示しています。



2. 利回りに驚愕。利便性抜群の「二段構え」優待

同社が投資家から熱い視線を浴びる最大の理由は、2025年7月期から大幅に拡充された株主優待制度にあります。毎年7月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、以下の内容が贈呈されます。


株主優待割引券(1万円分~): 自社で扱う全旅行商品(クルーズ、国内旅行、バスツアーなど)に使用可能です。

デジタルギフト(1万円分): PayPayマネーライトやAmazonギフトカード、QUOカードPayなど、株主が自由に選べる利便性の高いギフトです。


100株保有の場合、合計2万円相当という破格の優待内容です。2026年6月時点の株価(約2000円前後)で試算すると、優待利回りだけで10%に迫る水準となります。さらに配当(26.7期予想:20円)も合わせると、総合的な利回りは驚異的です。

特にデジタルギフトの導入は、旅行の予定がない株主にとっても現金同等の価値があるため、中長期的な保有を強力に後押しする内容となっています。



3. 直近の業績:将来の利益に向けた「先行投資」の局面

最新の26.7期第2四半期(中間期)の連結業績を見ると、売上高は10億3500万円(前年同期比0.6%増)と横ばいながら、営業損失1800万円、純損失3400万円と赤字を計上しています。


しかし、この赤字は悲観すべきものではありません。主な要因は、同社の稼ぎ時となるゴールデンウィークのチャータークルーズや下期出発の大型案件に向けた「広告宣伝費」の前倒し投入です。実際、1月の予約受注額は同月として過去最高を更新しており、将来の利益に向けた仕込みは着実に実を結んでいます。

通期予想では、売上高25億5000万円~30億5000万円(前期は25億4300万円)、純利益1億6000万円~2億円(前期は900万円)というV字回復を見込んでおり、下期に向けた伸びが期待される状況です。



4. 足元の株価動向:底堅い推移と期待感

足元の株価は、2026年3月末の1,780円台を底として、徐々に水準を切り上げています。4月末には一時2,000円に迫る場面も見られ、直近の2026年6月4日時点の終値は1,969円となっています。


同社はクルーズ事業に加え、子会社の「えびす旅館」によるホテル開発事業の拡大(浅草や京都での土地取得)など、インバウンド需要の取り込みにも積極的です。高い株主還元魅力と、クルーズ市場の完全復活に伴う業績急拡大の期待が、株価の下支えとなっています。


【ベストワンドットコムの週足チャート(2026年6月4日まで)】




最後に

ベストワンドットコムは、単なる旅行会社を超え、マリンテクノロジーで市場をリードする企業です。圧倒的な利回りを誇る株主優待を楽しみながら、日本のクルーズ文化の広がりと共に同社の成長を見守る――そんな「賢い投資」の選択肢となり得る存在といえます。



日本株情報部長

河賀 宏明

証券会社、事業会社におけるIR担当・経営情報担当、FPや証券アナリスト講師などを経て2016年に入社。 金融全般に精通。証券アナリスト資格保有。 「トレーダーズ・ウェブ」向けなどに、個別株を中心としたニュース配信を担当。 メディア掲載&出演歴 株主手帳、日経CNBC「朝エクスプレス」、日経マネー

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