当コラムでは「IG証券」のデモ口座で株価指数・FX・コモディティなどをトレードし、売買のタイミングや結果などを公開。証拠金は各100万円スタート。「IG証券」は「FX口座」「株価指数口座」「商品口座」「個別株口座」「債券先物口座」「その他口座」と多様な資産クラスがワンストップで提供されています。
止まらない円安・ドル高 ドル円は39年8カ月ぶり高値
今週のドル円は底堅い展開となりました。先週は値幅が93銭程度と狭いレンジ内での推移が続き、「三角保合い(トライアングルフォーメーション)」を形成。ただ、今週はそれを上サイドにブレイクする格好となりました。中東情勢を巡る地政学リスクへの警戒感が根強い中、WTI原油先物相場や米長期金利の上昇を受けて全般ドル買いが優勢に。重要なポイントだった1日の高値162.84円や節目の163.00円を明確に上抜けるとストップロスの買いを誘発し上値を試す展開となりました。23日には一時163.99円と1986年11月以来39年8カ月ぶりの高値を付けています。

*Trading Viewより
20日、トランプ米大統領はイランの攻撃で米兵が死亡したことを受けて、イランは「代償」を支払うことになると警告。その後、米軍はイランの標的を攻撃しました。米国とイランの対立激化により、原油輸送の要衝ホルムズ海峡の事実上の封鎖が長期化するとの観測が再燃したほか、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海でタンカーを攻撃したと伝わり、中東からの原油供給途絶への懸念が強まると、WTI原油先物価格は23日に一時1バレル=93.50ドルまで急伸しています。いわゆる「有事のドル買い」も出た格好です。なお、米長期金利の指標とされる10年債利回りは24日に一時4.7117%前後と昨年1月以来1年半ぶりの高水準を記録しています。
投機筋の円売りVS個人の円買い
米商品先物取引委員会(CFTC)が24日(日本時間25日早朝)に発表した7月21日時点の建玉報告によると、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の通貨先物市場で非商業部門(投機筋)の円の対ドル持ち高は15万2125枚の円売り越し(ドル円のロング)となり、前週から2万9462枚の急増。6月30日時点の15万5092枚の円売り越しに迫る水準まで拡大しています。

*CFTCのデータを基にDZHフィナンシャルリサーチ作成
一方、海外投機筋が円安を見込んで円ショート(ドル円のロング)を拡大させる中、国内の個人投資家は相場の流れに逆らう「逆張り」の姿勢を崩していません。個人投資家の間では、「政府・日銀による為替介入」を期待して円ロング(ドル円のショート)を積み増す動きが続いているようです。外国為替証拠金(FX)大手の外為どっとコムの集計によると、過去20営業日平均ではドル円のショートが優勢となっているといいます。
ドル円の一目均衡表チャートを見ると
ドル円の一目均衡表チャートを見ると、週末の終値(163.83円)で雲の下限158.42円、上限160.38円、基準線162.24円、転換線162.81円をすべて上回っており、テクニカル的にも上サイドへの期待が高まっている状況です。

*Trading Viewより
ただ、SMBC日興証券では、政府が21日に「経済財政運営と改革の基本方針2026」を閣議決定したことを受けて、以下のリポートを公表。「【骨太の方針2026】では、経済成長に重きを置き、国の借金を恐れず未来の成長分野に投資して、経済全体を大きくするという方針に変わった。緊縮財政から責任ある積極財政への転換となっている。SMBC日興では、【骨太の方針2026】が目標とする2040年頃の名目GDP1100兆円が達成されるなら、TOPIXは1万ポイント程度、日経平均株価は17万円程度まで上昇する可能性がある」とコメント。「今後は株高、債券高、円高の展開を予想している」としています。
もっとも、ドル円は国内要因というよりは「原油」や「米金利」といった海外要因を受けての高値更新となっています。国内要因による「円高」が意識される展開も想定できるとはいえ、個人的には引き続き、「ドル円の押し目買い」を継続していきたいところ。170円程度までは上昇余地があるとみています。
【免責事項・注意事項】
本コラムは個人的見解であり、あくまで情報提供を目的としたものです。いかなる商品についても売買の勧誘・推奨を目的としたものではありません。また、コラム中のいかなる内容も将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。最終的な投資決定はお客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。



