株主優待株を検討する際、あなたは何を重視しますか?クオカードがもらえる株主優待銘柄は、使い勝手の良さから個人投資家に人気があります。今回は、7月に権利確定日を迎える「Casa」と「エイチーム」を比較し、株主優待の内容や配当金、株価推移、利回りの違いを徹底比較します。
Casa(7196)
Casaは、賃貸契約時の連帯保証人の役割を担うサービスを展開する企業です。入居者である契約者は、契約時の初回保証料に加え、毎年継続して年間保証料を支払う必要がありますが、単身世帯の増加によりニーズは増加しています。また、不動産会社向けに賃貸経営支援や不動産DXなどのITサービスも行っています。
株価は緩やかな下落傾向
2026年6月時点の株価は約750円です。2017年の上場当初は約1100円だった株価は、安定した業績が評価され、2020年1月には約1600円まで上昇しました。しかし、同年3月に新型コロナウイルスの影響で約900円まで下落して以降、業績悪化に伴い株価も伸び悩み、ゆるやかな下落が続いています。
株主優待はクオカード
Casaの株主優待は、毎年7月末の権利確定日に、100株以上の株式を保有する株主に対して、保有株数に応じてクオカードが贈呈されます。クオカードは、9月中旬以降に送付される予定です。
なお、保有株数に応じて贈呈される株主優待の内容は、下記の一覧表をご確認ください。

配当金は増配見込み
2027年度の配当金は、1月末の期末配当にて、年間1株当たり20円となる予想です。この金額は、2026年度の15円から増配しています。
Casaの配当金は、2021年度から2024年度まで30円を維持していました。しかし、業績好調だった2025年度は32円に増配されましたが、業績が悪化した2026年度は15円に減配しており、業績動向に応じて配当水準が見直されています。
Casaの利回り
1株750円で100株購入した場合、投資金額は7.5万円です。配当金は2000円なので、配当利回りは約2.7%になります。また、株主優待として1000円相当のクオカードが贈呈されるため、優待利回りは約1.3%、配当と優待を合わせた利回りは約4.0%です。
保有株数に応じた配当と優待を合わせた利回りは、下記の表をご参考ください。

エイチームホールディングス(3662)
エイチームホールディングス(以下、エイチーム)は、引越業者比較サイト「引越し侍」をはじめとした、比較・情報サイトサービスを提供する企業です。また、これらのサイトを通じて企業向けにデジタル集客支援も行っています。
さらに、美容・ペットなどの自社ブランドの立ち上げおよび商品のEC販売や、スマートフォン向けゲーム・ツールアプリの企画・開発・運営などの事業も行っています。
株価の低迷が続く
2026年6月時点の株価は約900円です。2014年にはスマホゲーム事業の成長が評価され、株価は一時約4500円の高値を記録しましたが、ゲーム開発事業の収益性が悪化すると、2018年には約1500円まで下落しました。
さらに、2020年には新型コロナウイルスの影響で約500円まで下落し、2021年にはメディア事業の成長で約1800円まで回復しますが、2022年には再び約700円まで下落しています。2025年頃からは再び回復傾向が見られるものの、依然として低迷が続いています。
株主優待のクオカードは年2回もらえる
エイチームの株主優待は、毎年1月末と7月末の権利確定日に、500株以上の株式を保有する株主に対して、1万円相当のクオカードが贈呈されます。1月末の権利確定分は4月上旬頃、7月末の権利確定分は10月上旬頃にそれぞれ送付される予定です。

配当金は増配継続
2026年度の配当金は、1月末の中間配当で14円、7月末の期末配当で14円の、年間1株当たり28円となる予想です。この金額は、2025年度の22円から増配しており、エイチームの配当金は、2019年度以降減配していません。
エイチームの利回り
1株900円で500株購入した場合、投資金額は45万円です。配当金は1万4000円なので、配当利回りは約3.1%になります。また、株主優待として年間2万円相当のクオカードが贈呈されるため、優待利回りは約4.4%、配当と優待を合わせた利回りは約7.6%です。
「Casa」と「エイチーム」どっちに投資する?
Casaは、比較的少額から投資可能で、100株から株主優待のクオカードが受け取れる点が魅力です。ただし、株主優待と配当金の権利確定日が異なるため、両方の権利を取得するには一定期間の保有が必要です。
一方のエイチームは、配当と優待を合わせた利回りが約7.6%と非常に高利回りな点が魅力です。ただし、株主優待を受け取るためには500株以上の保有が必要なため、投資金額が大きくなる点には注意が必要です。
どちらも株主優待でクオカードを贈呈している銘柄ですが、特徴は大きく異なります。冒頭でも触れましたが、あなたは株主優待株を検討する際に、何を重視しますか?あなたの投資スタイルに合う投資先は、どちらの銘柄でしょうか?



