週明け26日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続落。終値は前営業日比0.44%安の17855.14ポイントだった。中国企業指数は0.38%安の6137.78ポイント。メインボードの売買代金は概算で1043億5000万HKドル。
ハンセン指数は前週末の米株安を嫌気して安く寄り付いた後、ほどなくプラス圏に浮上したが、勢いは続かなかった。後場はマイナス圏での推移が目立ち、指数は結局、終値で2011年11月25日以来の安値を連日で更新した。ハンセン指数は23日まで3日続落し、ほぼ10年10カ月ぶりの安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がったほか、香港で26日から入境後のホテルでの強制隔離措置が撤廃されたことを受け、香港経済の回復に対する期待も一定の支えとなった。ただ、欧米などの金融引き締めで世界景気が悪化するとの見方が相場の重しとなった。
ハンセン指数構成銘柄では、英ポンドが対米ドルで下落していることを受け、HSBC(00005)や長江和記実業(00001)が大きく売られたほか、原油先物価格の下落を受けてCNOOC(00883)やペトロチャイナ(00857)も下げた。半面、サンズ・チャイナ(01928)が15%超、銀河娯楽(00027)が7%超それぞれ上昇。マカオ政府の賀一誠・行政長官が24日の記者会見で、中国本土との電子ビザ登録手続きを再開し、3年近く停止していた中国本土からマカオへの団体旅行が今年11月にも再び実施される見通しを示したことが好感された。自社株買いに最大3億米ドルを投じると発表した薬明生物技術(02269)は3%超上昇した。美団(03690)やテンセント(00700)も買われた。
この他では、紫金鉱業集団(02899)やイータイ・コール(03948)が大きく下げたほか、新疆新キン鉱業(03833)や新天緑色能源(00956)も売られた。半面、新エネルギー車の車両購入税の免除措置が2023年末まで延長されたことを好感し、小鵬汽車(09868)や理想汽車(02015)が買われた。