株式投資で成功をするには、決算や適時開示のニュースなどを「先読み」することが不可欠です。2026年現在、日米ともに株式相場を牽引しているのはAIです。AI分野における上限のない需要の高さから、半導体各社の株価高騰はそのまま高い指数と連動してきました。「さすがにAI(半導体)は上限では?」と指摘されつつ、決算において時間外取引で下落しながらも、結局右肩上がりを続けている印象です。
「半導体メモリ」の次は?
なぜここまで株式市場からの半導体の評価が高いのか。さまざまな見方がありますが、生成AIに使われるデータセンター、そしてメモリが投資家の期待を超え続けているといえることができます。まず、これがいつまで続くのかが今後のポイントです。
今後のAIを語るうえで欠かせないのが、現在の使い方の脱却です。2027年以降、OpenAIは独自スマートフォンの発売を計画しているという報道があります。高性能カメラが搭載されたスマートスピーカーになるという話もあります。
そしてTeslaは2026年後半、「OptimusGen3」を発売予定です。第三世代と銘打たれた最新型ロボットは、現在デビューに向けて量産化が進んでいます。工場などで人の代わりに危険・単調・重労働を担うことを目的としており、特に建設と介護の領域で高いニーズがあると予測されています。まずアメリカ国内外の大企業が導入し、品質と安全性が担保できたところから、人に代えて展開が進んでいくと考えられます。筆者は40代ですが、1990年代にアメリカの映画で見た「ロボットの世界」が、ついに実現していくのかという印象があります。

「AIを取りに行く」以外の需要を狙う
各社がしのぎを削る生成AIの開発競争から、NotebookLMやAIエージェントなど「AIを使ってこんなこともできる」という段階にシフトしてきました。今後はここに、「別にAIなどなくても暮らしていける。また仕事をしていける」という領域への進出が考えられるのではないでしょうか。まさに、AI側から人間の生活に介入していくような新商品の提供です。
OpenAIは2027年に株式上場を控えているとされ、インパクトのある取り組みが求められています。いわゆる脱生成AIを仕掛け、競合社が追随するという構図になりそうです。それはアメリカ国内に限らず、中国や日本の企業にも可能性があります。一方でいえることは、「自分はAIに興味ない、わからないし」という拒絶もまだ可能だということ。いわゆる最前線にいない人たちには、まだビジネスにならない話なのでしょうか。
3年後のAIに不可欠な「セーフティネット」
筆者は今年、全国の建設会社の社長・役員に向けたAIのセミナーを依頼されました。執筆時(2026年7月)には4月・6月に続いて、8月に最後の講演が控えています。ただ、かねてからAIとは関連のない仕事をしている方にとって、どれだけわかりやすく話をしたとしてもクエスションマークが並びます。「質問ありますか?」と聞いても、何を質問していいかわからない、何がわからないのかわからないといった状況です。そもそもAIで建設の世界が変わると力をこめても、民間からの依頼か、国や自治体からの公共事業で案件が成立する世界です。AI?自分たちには関係ないよね?となるのも仕方のない部分は残ります。

「AI知らない」は自動車を運転できないことと同義になるか
ただ、少しずつ空気が変わってきているのも事実です。例えるならこれまでは、このような方々にとって「時代に追いつくためにAIを勉強しましょう」という訴求が多くありました。これから3年前後の時間を使って、例えるならAIに不慣れな人たちを救う「セーフティネット」が整備されると考えます。
先般ソフトバンクが日本で時価総額1位になりました。AIの投資会社として評価されたことが背景にあります。これまでのトップはトヨタ自動車です。日本で最も大きな会社の事業が、AIになったというインパクトのあるニュースです。いずれ「AI知らない」は、日常生活において自動車を運転できないことと同義になっていくのでしょうか。
日本においては行政、および教育業などが先陣を切って、今さら聞けないAIのような情報提供が活発化します。街角の携帯ショップを覗くと高齢者の方々が操作方法の指南を受けていますが、それがAIに展開する流れが強まるでしょう。そして、生成AIのユーザービリティ競争に限界が生まれた提供各社は、スマートスピーカーのような形で提供方法を変える。
ならば個人投資家として、この流れで展開する社会の動きを早々に掴み、売買行動に繋げていきたいものです。マグニフィセント・セブンは好調な決算を発表しても、時間外取引で下落することも多くなりました。そろそろ投資家側も、半導体・ハイテク株に期待値を寄せる習慣を見直しはじめる頃合いではないでしょうか。
その一方でOpenAIは2028年前後を目途として、現在のGPT-に変わる最新モデルを発表するといわれています。世界はものすごいスピードで進んでいます。セーフティネットを担い手となる、投資家になると自身の歩みを落としているうちに、最前線が見えなくなってしまうことだけは避けたいものですね。



