特定の銘柄の値動きを追いかけてみる「あの銘柄を買ってみた!」
今回は個別銘柄ではなく、日経平均、TOPIX、グロース250指数の3つの指数を取り上げます。
3つの指数の値動きは三者三様
以下の3つのチャートは、日経平均、TOPIX、グロース250指数の日足チャートとなります。それぞれどの指数のチャートか分かりますか?
なお、縦軸の数値があると簡単なクイズになってしまいますので、ここでは外しています。



①は7月までは下げ基調でしたが、8月に入ってガラッと動きが良くなっています。
②は上げ下げを繰り返し、一進一退といった動きですが、緩やかに水準を切り上げています。
③は6月辺りから基調が下向きになり、8月にいったん切り返したものの、戻し切れず息切れしたような動きとなっています。
同じ日本株の指数ですが、比べてみると形状は三者三様となっています。
正解は・・・・・
①がグロース250指数、②がTOPIX、③が日経平均のチャートです。
指数にはそれぞれの特徴がある
それぞれの指数にはそれぞれの特徴があります。
日経平均はハイテク株や値がさ株の影響を受けやすい傾向があります。ソフトバンクグループ(9984)、東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)、ファーストリテイリング(9983)が寄与度の大きい銘柄として知られており、直近でもソフトバンクグループが強く買われた際に、他の多くの銘柄が下落する中で日経平均が上昇するといった動きが見られました。
今年はハイテク株の多くがAI需要の恩恵を受けるとの見方から年前半に強く買われており、日経平均も上値追いの流れがしばらく続きました。一方、7月以降はAI関連の多くが値を崩したことで、調整色を強めています。

TOPIXは時価総額の大きい銘柄の影響を受けやすい傾向があります。時価総額の大きい銘柄としては、自動車大手のトヨタ自動車(7203)や、メガバンクの三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)などが挙げられます。AI関連にも時価総額の大きい銘柄は多いです。
今年は長期金利の上昇がクローズアップされる中で、銀行株が強い動きを見せています。AI関連が崩れた際には銀行株が資金の受け皿になることも多く、日経平均が7月に上昇一服となった際にも、TOPIXは大崩れすることなく底堅く推移しました。

グロース250指数は、新興銘柄の売買が盛り上がっている際に上がりやすくなります。今年の前半は大型ハイテク株が強く、新興銘柄になかなかスポットライトが当たりませんでした。一方、AI関連が調整色を強めてきた夏場にかけては、新興銘柄に値幅を求めた資金が向かっています。

指数を注意深く見ることで何を買うべきかも見えてくる
9月9日の各指数の終値は以下の通りとなっています。
日経平均:65142.78円
TOPIX:4046.64
グロース250指数:783.76
今回はここを起点として、1カ月後、10月9日(金)の水準と見比べます。
日経平均が強い動きとなれば、AI関連を中心にハイテク株が買われやすくなると考えられます。
TOPIXが強い動きとなれば、金融株のパフォーマンスが良くなると考えられます。
グロース250指数に関しては、動きが良くなるシナリオとして
(1)全体の地合いが非常に良くなり、投資家が積極的にリスクを取る流れとなる
(2)大型株の手がけづらさが意識され、外部環境の影響を受けづらいという点から注目度が高まる
(3)政策に関連するニュースなどから「テーマ株」物色が活況になる
といったケースが考えられます。
これらの指数、特に日経平均とTOPIXが似たような動きとなるか、それとも異なる動きを見せるかという点にも注目してみてください。
異なる動きとなる場合、個別ではどういった銘柄を選ぶかでパフォーマンスに差が出てくる可能性があります。日経平均優位の場合、ハイテク株には資金が向かう一方、金融株は利益確定売りに押される、TOPIX優位の場合、金融株への買いが続く一方、ハイテク株は見切り売りに押されるといった展開が想定されます。
今、この時点ではグロース250指数が逆襲モードに入って動きが良くなっています。ただ、来週はFOMC(連邦公開市場委員会)や日銀金融政策決定会合が開催されますので、物色にも大きな変化が出てくるかもしれません。それぞれの指数が上がるか下がるか、また、どの指数のパフォーマンスが最も良くなりそうかを予想してみてください。




