5日のNY株式相場は高安まちまち。欧州株が大幅安となる中、長短金利が逆転し米景気後退(リセッション)懸念が一段と強まったことで大幅安でスタートした。しかし、米10年債利回りが一時2.78%台と、5月31日以来の水準まで低下したことでハイテク株を中心に買い戻された。
ダウ平均は朝方に742ドル安まで下落後、129.44ドル安(-0.42%)と下落幅を大きく縮小して終了。S&P500は2.18%安まで下落後、0.16%高と小幅ながらプラス圏で終了。ハイテク株主体のナスダック総合も1.94%安まで下落後、1.75%高と2営業日続伸して終了した。
セクター別ではNY原油が100ドルを割り込んだことでエネルギーが4%超下落したほか、公益、素材、資本財も1-3%下落した一方、コミュニケーション、一般消費財が2%超上昇し、ITも1%超上昇した。
ダウ平均採用銘柄はシェブロン、キャタピラー、IBMなどが2%超下落した一方、ナイキ、セールスフォースが2-3%超上昇し、アップル、ホーム・デポ、マイクロソフトなども1%超上昇した。
米国の第2四半期のGDPが2・四半期連続でマイナスとなる見方が強まり、テクニカル・リセッションの可能性が意識されるなか、米10年債利回りが米2年債利回りを下回る逆イールドが発生したことで、リセッション入りへの警戒感が強まった。
NY原油が先週末の108ドル台から一時97ドル台まで急落したことでエネルギー株が軒並み安となったほか、キャタピラーなどの景気敏感株に売りが強まった。
一方、長期金利の低下を受けてメタが5.10%高、アルファベットが4.16%高となり、エヌビディア、アマゾン、ネットフリックスも3%超上昇した。