29日のNY株式相場は大幅反落。金利が再び上昇したことや、バンク・オブ・アメリカが投資判断を引き下げたアップルが大幅安となったことで幅広い銘柄が下落した。
前日は英中銀が金融市場安定のために英国債を購入するとし、英債や米債の利回りが低下したが、この日は米10年債利回りが前日の3.70%台から3.78%に再び上昇した。
前日に548ドル高と7日ぶりに反発したダウ平均は458.13ドル安(-1.54%)と反落。S&P500も2.11%安と大幅反落し、年初来安値を再び更新した。
ハイテク株主体のナスダック総合は2.84%安と3日ぶりに大幅反落した。
週初からでは、ダウ平均が1.23%安、S&P500が1.43%安、ナスダック総合が1.20%安とそろってマイナス圏に沈んだ。
雇用指標が強い結果となったことも、米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締め見通しを強めた。
寄り前に発表された新規失業保険申請件数は19.3万件と予想の21.5万件を下回った。
業種別ではS&P500の全11セクターが下落。公益が4.07%安、一般消費財が3.38%安となり、不動産、IT、コミュニケーションも2%超下落した。
ダウ平均採用銘柄は、トラベラーズ(+1.15%)、ビザ(+0.49%)を除く28銘柄が下落。ボーイングが6.08%安となったほか、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス、アップルが5%近く下落し、ナイキ。インテル、セールスフォースなども2-3%下落した。
引け後に決算を発表したナイキは在庫の急増が嫌気され、時間外で10%安と急落した。