週明け3日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前営業日比0.83%安の17079.51ポイントだった。中国企業指数は0.97%安の5856.82ポイント。メインボードの売買代金は概算で633億3000万HKドル。
ハンセン指数はほぼ終日、マイナス圏で軟調に推移した。米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締めで景気後退が警戒されたほか、香港市場はあす重陽節で休場、本土市場は国慶節で今週いっぱい休場となっており、持ち高調整の売りや手掛かり難も相場の重しとなった。指数は前場に一時、心理的節目の17000ポイントを下回る場面もあったが、後場に入って下げ幅を縮小すると、2011年10月4日以来、約11年ぶり安値を付けてこの日の取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、HSBC(00005)や美団(03690)、JDドットコム(09618)などが売られて指数を押し下げた。新世界発展(00017)や中国平安保険(02318)の下落も目立った。インド当局が資産を差し押さえたと伝わった小米集団(01810)は2%近く下げた。半面、碧桂園(02007)と碧桂園服務(06098)が8%超、龍湖集団(00960)が8%近くそれぞれ上げたほか、中国海外発展(00688)や華潤置地(01109)など本土不動産株が買われた。
この他では、長江グループ創業者の李嘉誠氏のファンドによる保有株の売却が明らかになった中国郵政儲蓄銀行(01658)が11%超下落。海通証券(06837)や中国銀河証券(06881)の下落も目立った。半面、大型連休入りを受けて中国旅遊集団中免(01880)が6%近く上昇したほか、香港上場の扱いが3日付で「セカンダリー上場」から「プライマリー上場」に切り替わったビリビリ(09626)が小幅に上昇した。