NYダウ765ドル高と3日ぶりに大幅反発 金利低下を好感

3日のNY株式相場は大幅反発。第4四半期入りし、年末ラリーへの期待が高まる中、発表された経済指標が総じて弱い結果となり、米金利が大幅に低下したことで幅広い銘柄が買い戻された。


9月月間で8.84%安となったダウ平均は終日プラス圏で推移し、765.38ドル高(+2.66%)の 29490.89ドルで終了。

S&P500とナスダック総合もそれぞれ2.59%高、2.27%高で終了し、主要3指数がそろって3営業日ぶりに大幅反発した。


注目された米9月ISM製造業PMIは50.9と前月の52.8や予想の52.2を下回った。8月建設支出も前月比-0.7%と予想の-0.3%以上に悪化した。

弱い経済指標を受けて先週一時4.0%を上回った米10年債利回りは、先週末の3.80%台から3.64%台に低下した。


業種別では、エネルギーの5.77%高を筆頭にS&P500の全11セクターが上昇。素材、IT、資本財も3%超上昇し、公益、コミュニケーション、金融、ヘルスケアも2%超上昇した。


ダウ平均採用銘柄はジョンソン・エンド・ジョンソン(-0.10%)を除く29銘柄上昇。原油高を受けてシェブロンが5.61%高となったほか、インテル、キャタピラー、ボーイングが4%超上昇し、マイクロソフト、JPモルガン・チェース、アップルなども3%超上昇した。


国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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