週明け17日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続伸。終値は前営業日比0.15%高の16612.90ポイントだった。中国企業指数は0.07%高の5633.23ポイント。メインボードの売買代金は概算で957億6000万HKドル。
ハンセン指数は、前場はマイナス圏で軟調に推移したが、後場に入って下げ幅を縮小すると、終盤にプラス圏に浮上した。前週末の米株安が嫌気されたほか、「ゼロコロナ」政策の下で中国景気が冷え込むとの警戒感が相場の重しとなった。また、中国ではあす18日に国内総生産(GDP)や小売売上高などの主要経済指標が発表される予定で、様子見ムードも強まった。ただ、ハンセン指数は約11年ぶりの安値水準とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買いが広がったほか、中国本土市場の上昇やアジア時間でのダウ平均先物の上昇も好感された。
ハンセン指数構成銘柄では、翰森製薬(03692)が13.21%高と急騰したほか、舜宇光学科技(02382)や碧桂園服務(06098)の上昇も目立った。モルガン・スタンレーが株価のアウトパフォームを予想したHSBC(00005)は1.48%高。2022年1-9月期決算で104-108%増益となる見通しを発表したCNOOC(00883)は2%近く上昇した。半面、百度(09888)やJDドットコム(09618)などIT株が売られたほか、サンズ・チャイナ(01928)や銀河娯楽(00027)などカジノ株も安い。信義光能(00968)や李寧(02331)の下落も目立った。
この他では、2022年1-9月期の太陽電池素材部門の利益が約127億元だったと明らかにした協キン科技(03800)が0.88%高。半面、前引け後に2022年1-9月期業績を発表した中国海外宏洋(00081)が1.81%安。小鵬汽車(09868)や蔚来集団(09866)など新エネルギー車関連銘柄も大きく下げた。