8日の日経平均は小幅続伸。終値は26円高の26517円。米国株の大幅高を受けて寄り付きから3桁の上昇。高く始まった後も半導体株や海運株など主力どころの銘柄に買いが入り、前場では上げ幅を300円超に広げて26800円台に乗せた。
昼休みに入り、安倍晋三元首相が演説中に銃撃を受けたとの報道が飛び込んだ。これを受けて先物が大きく水準を切り下げ、後場は前引けから200円近く下で始まった。
26500円台に入ったところで盛り返し、そこからしばらくは26600円~26700円レベルでのもみ合いが続いた。しかし、終盤にかけては値を消す流れとなり、安値圏で取引を終了。終値ではかろうじてプラスを確保した程度にとどまった。
東証プライムの売買代金は概算で3兆6000億円。業種別では海運、鉱業、非鉄金属などが上昇した一方、食料品、医薬品、情報・通信などが下落した。
商船三井(9104)や川崎汽船(9107)など海運株が大幅上昇。半面、連結子会社の韓国株式市場への上場時期が8月予定になることを発表したダブル・スコープ(6619)が急落。事前に上場に関するニュースで人気化し、足元では調整色を強めていただけに、材料出尽くし感が強まった。