豪ドル円は、中期的には、109.37円を頭とする「ヘッド・アンド・ショルダー」の右肩を形成しており、ネック・ライン(86.06円~86.05円)の下抜けを待つ展開なっています。
短期的には、一目均衡表では、二役逆転の状態であり、売りシグナルが優勢となっています。
1) 均衡表の逆転
2) 遅行スパンの逆転
3) 雲の上:好転
【戦術(2025年6月2日週)】
豪ドル円売り:@95.00円⇒ ストップロス@97.00円
■ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析では、日銀の追加利上げ時期は、年末辺りまで先送りされていますが、豪準備銀行(RBA)の追加利下げ観測から、日豪金利差縮小観測による売り要因が挙げられます。
また、米中貿易戦争が勃発する可能性も売り要因となります。
さらに、トランプ米大統領が鉄鋼・アルミニウムへの関税を25%から50%へ引き上げることを示唆していることも売り要因です。
そして、ヘグセス米国防長官がマールズ豪国防相に対して、豪防衛費を国内総生産(GDP)の3.5%まで早期に引き上げるよう求めたことも売り要因となります。
■主要国のインフレ率と政策金利
《総合消費者物価指数》 《政策金利》
・日本銀行(BOJ):+3.5% 0.50%
・米連邦準備理事会(FRB):+2.3% 4.25-50%
・欧州中央銀行(ECB): +2.2% 2.25%(※中銀預金金利)
・イングランド銀行(BOE):+3.5% 4.25%
・カナダ銀行(BOC):+1.7% 2.75%
・豪準備銀行(RBA):+2.4% 3.85%
・NZ準備銀行(RBNZ):+2.5%(Q4) 3.25%