外為市場かく戦えり

第66回 【ポンド円】利食い千人力の心境で

イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。


さて、今回はポンド円です。

リスク許容度は人それぞれ、その時の状況によって変化するものです。

そうした中でのトレード記録です。


皆様の参考になれば幸いです。



チャート改善で買ってみる


早速ですが、27日早朝にこう書きました。

ポンド円は2日連続の下影で基準線がサポートとなり、昨日は実体を伴う陽線引けとなった。これを見て、5日線193.31円や、200日線192.68円、基準線191.94円で少量買いの指値で買い下がってみる。ストップは基準線の少し下191.75円。


前週末の時点で、クロス円を買うならポンド円か豪ドル円と思ってみていたところ、ポンド円のほうがチャート形状的に買いやすかったので、こちらを選びました。



含み益が出たら、いつもの「あれ」を忘れずセット


その後、28日早朝にこう書きました。

ポンド円、買い指値は193.31円のみ成立。残りの指値192.68円や191.94円はタッチしそうにないのでキャンセル。今回は少量買いのため部分決済という手が使えないので、ストップは194.70円に引き上げて様子見。もし195.90円に上昇したら利益確定したい。


出来れば195.90円で利益確定したかったのですが、今回は買い下がり方針の中で193.31円の買いしか成立しなかったため、部分決済という手が使えなかったのは痛いところです。


もし、深めにストップをセットするなら194.00円という手もありましたが、195円台を見た後で含み益が大きく減少することを考えると、そこまで大胆にはなれませんでした。

私自身に勢いがあれば194.00円でストップをセットしたかと思います。

しかしながら、前月マイナスで終わった後遺症なのか、含み益を逃したくないとの気持ちが勝り、194.70円のストップとなりました。



※Trading Viewより



利食い千人力の心境で


その後の動きですが、194.70円のストップが成立後、翌日には194円台半ばまで下押すもそこまでとなり、29日には一時196円台に乗せる場面がありました。


結果論で言えば、ストップ194.00円でも195.90円での利益確定は狙えたのですが、置かれた状況下では致し方ありません。

形はどうあれ利益は残ったので、「利食い千人力」の心境で次のトレードに向かいたいと思います。



現在保有ポジション(執筆時点)


なし


この連載の一覧
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第31回 【振り返り】トレードにおける得手・不得手
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為替情報部 アナリスト

川畑 琢也

2002年に商品先物会社に入社し外国為替証拠金取引(FX)部門に配属されたのを皮切りに、複数のFX会社・部門でディーリングや相場分析を始めとして様々な業務を担当。FX会社系総研ではシニアテクニカルアナリストとして従事、雑誌の連載やメディアへの出演などを行う。2023年にDZHフィナンシャルリサーチ入社。

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