15日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に3日続伸。終値は前日比4.11%高の18343.12ポイントだった。中国企業指数は4.84%高の6269.29ポイント。メインボードの売買代金は概算で2050億8000万HKドルと大商いだった。
ハンセン指数は小高く始まった後、一気に上げ幅を拡大すると、心理的節目の18000ポイントを上抜き、その後もプラス圏で堅調に推移した。日本時間午前11時に発表された小売売上高や鉱工業生産など中国の主要経済指標はいずれも市場予想を下振れたが、景気対策への期待が広がり、指数を押し上げた。また、米国のバイデン大統領と中国の習近平国家主席が14日にインドネシア・バリ島で3時間にわたって会談を行ったことを受け、米中関係の緊張が緩和するとの見方も投資家心理を強気に傾けた。指数は結局、終値ベースで9月21日以来、約2カ月ぶり高値を付けてこの日の取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、16-17日に7-9月期決算の発表を予定しているテンセント(00700)とアリババ集団(09988)が10-11%超上昇し、指数を押し上げた。碧桂園服務(06098)や阿里健康(00241)、舜宇光学科技(02382)も大幅高だった。半面、増資で約39億HKドルを調達すると発表した碧桂園(02007)が2%近く下落。信義ガラス(00868)も安かった。
この他では、前引け後に1-9月期業績を発表した健合国際(01112)が3%超上昇。融創中国(01918)が中国本土で発行した社債などの再編に向けて準備を進めているとの報道を受け、傘下の融創服務(01516)は37.05%高と急騰した。