22日の香港株式市場で、ハンセン指数は5日続落。終値は前日比1.31%安の17424.41ポイントだった。中国企業指数は1.68%安の5901.22ポイント。メインボードの売買代金は概算で1271億9000万HKドル。
ハンセン指数はマイナス圏での推移が目立った。中盤にプラス圏付近まで戻す場面も見られたものの、後場に入って再びマイナス圏に沈んだ。中国政府による景気対策への期待は根強いものの、前日の米株安が嫌気されたほか、中国本土で新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受け、行動制限の強化で景気が減速するとの警戒感が引き続き相場の重しとなった。指数は結局、11日以来、1週間超ぶりの安値でこの日の取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国市場監督管理総局がデジタル経済の不正当競争の防止に向けた規則などを盛り込んだ反不正当競争法の改正草案を公表したことを嫌気し、美団(03690)が8%超下げたほか、JDドットコム(09618)やアリババ集団(09988)も4%超下落し、指数を押し下げた。碧桂園(02007)や海底撈国際(06862)の下落も目立った。半面、中国経済ニュースサイト『中証網』が専門家の発言を引用し、上場国有企業の株価水準が割安に抑えられている点などに言及したことを受け、チャイナ・ユニコム(00762)やチャイナ・モバイル(00941)などが大きく買われた。
ハンセンテック指数は3.21%安の3515.37ポイント。構成30銘柄のうち28銘柄が下落し、ビリビリ(09626)や明源雲集団(00909)の下落が目立った。一方、『中証網』の記事を受け、中国アルミ国際工程(02068)や中国交通建設(01800)、中国華融資産管理(02799)が大幅高だった。