暗号資産は価格変動や手数料などのリスクあり?メリットとデメリットをご紹介

将来性のある投資の対象として注目度を上げている暗号資産ですが、暗号資産に投資することはメリットだけではありません。暗号資産を購入するメリットとデメリットについてしっかり知識を付けた上で、投資するか検討する必要があります。


暗号資産のメリット

暗号資産に投資するメリットを大きく分けると、「①大きな利益が期待できる」、「②少額から購入できる」、「③24時間いつでも取引可能」の3種類です。

 


①大きな利益が期待できる

例えばビットコインは2021年ごろから価格が大幅に値上がりし、2021年1月は約330万円だったのが2カ月後には約670万円になりました。暗号資産は価格変動が激しい特徴があり、上手く取引できればかなり大きな利益が期待できます。


②少額から購入できる

ビットコインをコインチェックで購入する場合、販売所での現物取引は最低500円から購入可能です。購入する取引会社や取引方法、購入銘柄にもよりますが、最低1円から購入できるところもあり、投資金額を少額から自由に選択することができます。


③24時間いつでも取引可能

暗号資産は取引所を通じて24時間365日いつでも世界中の人と取引が可能です。これは銀行や証券取引所の営業日・営業時間内に取引が必要な株や為替などの投資方法とは異なります。購入したい、売却したいと思ったタイミングで自由に売買できるのが暗号資産投資のメリットです。


暗号資産のデメリット

暗号資産に投資するデメリットを大きく分けると、「①大きな損害が出るリスクがある」、「②インターネットからの取引が必須」、「③ハッキングの危険性がある」、「④手数料・税金が高くなりやすい」の4種類です。

 


①大きな損害が出るリスクがある

価格変動の大きい暗号資産の特徴は、大きな利益が期待できる反面、大きな損害が出るリスクも伴います。例えばメリットの時と同じくビットコインを例に挙げると、2021年11月には約700万円の価値がありましたが、2カ月後には約400万円まで価値が大幅下落しています。


また、2022年11月12日に世界第二位の大手暗号資産交換業だった「FTXトレーディングス」が経営破綻しました。負債総額は約7兆円と言われており、FTXに預けられていた暗号資産は引き出すことができない状態が続いています。


取引所の経営破綻だけでなく、システムの崩壊により価値が無くなったり、ハッキングによる流出が起こったりした場合にも、大きな損害が出る可能性があります。銀行や証券会社などは、国が負債を補償するような法整備を行っている場合がありますが、暗号資産はまだまだそれが不十分です。


②インターネットからの取引が必須

暗号資産とは、インターネットを通じてデータとして取引される、実体のない資産なので、現物取引だとしても直接手渡しなどの取引は不可能です。取引会社や取引方法に関わらず、必ずインターネットから取引する必要があります。


24時間365日いつでも好きなタイミングで取引できるのがメリットですが、そのためには安定したネット回線や充分なスマホの充電など、インターネットが問題なく接続できる状態にしておくことが重要です。ネット環境の整備が不十分だと、せっかくの売買タイミングを逃してしまうことに繋がります。


③ハッキングの危険性がある

暗号資産は「ブロックチェーン技術」を用いてハッキングなどによるデータの改ざんが防止される仕組みを採用しているため、非常に高いセキュリティ性能があります。しかし、注意しなければならないのが、取引会社のセキュリティがサイバー攻撃やハッキングされる危険性です。


購入した暗号資産は、売却したり利用したりするまで取引所に預けられますが、その取引所がハッキングされた場合、暗号資産が奪われてしまいます。日本でも過去にコインチェックからビットコインの流出が発生しており、自身でもパスワード管理やウイルス対策などを徹底して行うことが大切です。


④手数料・税金が高くなりやすい

日本の取引会社は口座の開設・管理に手数料はかかりませんが、取引会社によって「売買手数料」や「入出金手数料」、「スプレッド」、「レバレッジ手数料」、「送付手数料」などの様々な手数料が発生する場合があります。


例えば「入出金手数料」とは、口座に日本円を入金した時や、暗号資産を売却して出た利益を銀行口座に移す時に支払う手数料です。暗号資産は少額から取引可能ですが、少額の取引を細かく行うと手数料の総額が高くなることが考えられます。


また、暗号資産に投資して課税対象以上の利益が発生した場合は、「雑所得」として確定申告し、税金を納める必要があります。ここで注意することは、雑所得は給与所得などの他の所得と合算して、所得税として納税されることです。


所得税は累進課税制度が採用されているので、給与所得が低くても暗号資産による利益が大きければ、多くの所得税を支払わなければなりません。税率は所得の金額によって異なり約15~55%で、株の税率約20%と比較すると高くなりやすくなっています。


まとめ

暗号資産のメリットとデメリットをご紹介しました。他の投資方法とは異なる特徴である、価格変動が非常に激しい点やネット環境があればいつでもどこでも取引可能な点は、メリットにもデメリットにもなります。


「いまから」 編集部

カジュアルな投資情報メディア「いまから投資」の企画・運営を行っています。「いまから! これから! いまさら?」投資や資産運用をはじめる人にわかりやすいコンテンツを提供します。お金や暮らしにまつわる幅広い情報もわかりやすくお伝えします。

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