3月決算のJ-REITは3銘柄
日本の上場企業は、多くの銘柄が3月決算です。一方、J-REITでは3月決算銘柄は多くありません。3月が決算月となっているのは、ジャパンリアルエステイト投資法人(8952)、グローバル・ワン不動産投資法人(8958)、大和証券リビング投資法人(8986)の3銘柄(2026年3月3日時点)です。
今回はこれら3月が決算月のREITを紹介します。なお、銘柄の推奨を目的とはしていませんので、その点はご了承ください。
オフィスの古参、ジャパンリアルエステイト

ジャパンリアルエステイト投資法人はオフィス系で、スポンサーは三菱地所(8802)です。
J-REITは2001年に、同投資法人と日本ビルファンド投資法人(8951)の2銘柄でスタートしました。ちなみに、ビルファンドは三井不動産(8801)をメインスポンサーとしたオフィス系のREITです。
都心5区の物件が多いですが、仙台や福岡など地方都市の物件もポートフォリオに入っています。
時価総額が大きいこと、物件の立地が極めて良く安心感が非常に強いこと、高い格付けを取得していることがストロングポイントと言えます。ビルファンドにも言えることですが、物件に対する信頼度が高い分、分配金利回りは相対的に低めとなる傾向があります。
勝ち組オフィスに絞り込むグローバル・ワン

グローバル・ワン投資法人は、明治安田生命保険グループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、近鉄グループホールディングス(9041)の3つのグループがスポンサーとなっています。
オフィス系で、競争力の高い優良オフィスに投資するスタンスを採っています。
エリアは大都市圏が中心で、駅直結、もしくは徒歩5分以内の物件が多く、物件数を14件(2025年9月30日時点)と絞り込んでいることが特徴です。同投資法人もREITの中では歴史が長く、2003年に上場しています。
賃貸住宅とヘルスケア施設を組み入れる大和証券リビング

大和証券リビング投資法人は、その名の通り、大和証券グループ本社(8601)をメインスポンサーとするREITです。大和証券グループは、オフィス系の大和証券オフィス投資法人(8976)のスポンサーでもあります。
日本賃貸住宅投資法人と日本ヘルスケア投資法人が合併し、2020年4月に今の投資法人名になりました。東京23区および三大都市圏を中心に、賃貸住宅やヘルスケア施設をポートフォリオに組み入れています。また、ヘルスケア施設を対象とした投資主優待を実施しています。
株安の中でREITは落ち着いた動き
3月に入り、日本株は地政学リスクを警戒して大きく水準を切り下げています。
そのような中、REIT指数は下げてはいるものの、3月4日時点では暴落のような動きにはなっていません。日経平均やTOPIXのように2月に大きく上昇していないという点もありますが、国内の不動産は中東の地政学リスクに関して、直接的な悪影響は限定的と考えられます。
株式市場の動揺が長く続いた場合には、REITのディフェンシブ性にスポットライトが当たりやすくなると思われます。3月決算銘柄に限らず、REITの再評価機運が高まってくるかが注目されます。



