16日のNY株式相場は3日続落。14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けて、利上げの長期化見通しや、景気後退(リセッション)懸念が引き続き株式相場の重しとなった。
米国の12月製造業・サービス部門PMI速報値が予想を下回ったことや、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁などの金融当局者からタカ派的発言が相次いだこともリセッション懸念を強めた。
ダウ平均は下落してスタートすると、一時547ドル安まで下げ幅を広げ、281.76ドル安(-0.85%)の 32920.46ドルで終了。11月9日以来の33000ドル割れとなった。
S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.11%安、0.97%安で終了し、主要3指数がそろって3日続落した。
週間ではダウ平均が1.66%安、S&P500が2.08%安、ナスダック総合が2.72%安とそろって2週続落した。
利上げの長期化による景気悪化懸念が強まる中、ゴールドマン・サックスが4000人規模のレイオフを計画と報じられたことも景気悪化懸念を強めた。
業種別では2日連続でS&P500の全11セクターが下落。不動産が2.96%安となったほか、一般消費財、公益、ヘルスケア、エネルギー、ITが1%超下落。
一方、コミュニケーションが0.11%安と小幅な下落にとどまり、素材、資本財、生活必需品、金融も1%未満の下落となった。