MBTIで見分ける投資の弱点|16タイプ別に向いている投資法と落とし穴

「新NISAを始めたけど、含み損が出ると怖くて見て見ぬふりをしてしまう……」

「SNSで話題の株をつい高値で買ってしまい後悔ばかり」

「自分は意思が弱くて投資に向いていないんじゃないか?」


投資を始めると、こうした悩みは尽きませんよね。

実は、投資の失敗パターンには、あなたの性格も影響しています。

最近、SNSで話題の性格診断MBTIをご存知でしょうか?


これを使うと「なぜ自分だけ投資で失敗しやすいのか」「どういう投資なら続けやすいのか」が、驚くほどクリアに言語化できます。

この記事では、16タイプそれぞれの投資の強み・弱み、そしてあなたの性格に合った投資スタイルを分かりやすく解説します。

自分の性格(タイプ)を思い浮かべながら、ぜひ読んでみてください。



MBTIで投資の向き不向きは本当に変わる?

「性格診断と投資に何の関係があるの?」と思うかもしれません。

しかし、投資で成功するかどうかは知識だけでなく、自分がどう行動するかに大きく左右されます。プロの世界でも「投資の成績はメンタルで決まる」と言われるほど、自分の性格や行動パターンを理解することは重要なのです。

市場の動きはコントロールできませんが、自分の行動はコントロールできます。MBTIを通じて自分の負けパターンを事前に知っておくことが、リスク管理になるのです。


MBTIタイプ別診断:あなたの投資スタイルと落とし穴

ここではMBTIの4つのグループ別に、向いている投資法と注意点を解説します。


① 分析家グループ(INTJ / INTP / ENTJ / ENTP)

論理的で知的好奇心が旺盛なタイプ。感情に流されず、データに基づいて判断できるのが強みです。

自分の分析は当たると思い込みがちで、市場が予想と違う動きをした時に損切りが遅れる傾向があります。「予想が外れたら即売る」という機械的なルールを取り入れることが重要です。


② 番人グループ(ISTJ / ISFJ / ESTJ / ESFJ)

真面目でルールを重んじる慎重派。コツコツ継続するのが得意で、最も投資向きの性格とも言えます。

元本割れを嫌うため、リスクを取れずに資産が増えない悩みを持つことも。資産の1~2割だけはリスク商品を購入するなど、バランス調整が課題です。


③ 外交官グループ(INFJ / INFP / ENFJ / ENFP)

理想主義で感受性が豊か。数字よりも直感を大切にするタイプです。

SNSのインフルエンサーや口コミに一番流されやすいタイプです。「誰かが推奨していたから」で買うのはNG。買う前に一呼吸置く癖をつけるのが重要です。


④ 探検家グループ(ISTP / ISFP / ESTP / ESFP)

実践的で行動力があり、スリルや刺激を好むタイプ。長期的な計画よりも今の結果を重視します。

「飽きたから全部売って、別の仮想通貨を買う」といった衝動的な行動で資産を溶かすリスクもあります。メインの資産(NISAなど)は自動積立にして触らないようにするのが鉄則です。


MBTI別:投資でよくある失敗と今日からできる対策

ここでは、特によくある失敗パターンとその具体的な対策を紹介します。


損切りができない感情・直感派(INFP・ISFP)

感受性が豊かなこのタイプは、保有株に愛着を持ってしまいがちです。含み損が出ても「いつか戻るはず」と感情移入してしまい、傷口を広げてしまうのが典型的な失敗パターンです。


対策はずばり「逆指値注文(ここまで下がったら自動で売る)」を活用すること。買う瞬間に売る条件もセットで入力し、感情が入る余地をなくしてしまうのが、資産を守る唯一の方法です。


退屈が苦手な好奇心・行動派(ENTP・ESTP)

刺激を求めるこのタイプにとって、インデックス投資のような「ほったらかし投資」は退屈すぎて苦痛です。その反動で、ある日突然ハイリスクな投機に回して失敗することがあります。


おすすめなのは、資産の9割は積立、1割は挑戦枠と明確に分けること。「この1割の中なら何をしてもOK」というルールにすれば、投資の退屈さを紛らわせつつ、メインの資産をしっかり守ることができます。


暴落でパニックになりやすい慎重派(ISTJ・ISFJ)

真面目なこのタイプは、暴落のニュースを見ると「なんとかしなきゃ」と焦ってしまい、一番底値で積立を停止してしまうミスを犯しがちです。


最大の対策は相場を見ないことです。一度入金設定をしたら、証券会社のアプリを隠してください。チャートを見なければ狼狽することなく、淡々と投資を続けられるはずです。


まとめ:MBTIを参考に自分だけの投資スタイルを確立しよう

MBTI診断は、投資の適性や陥りやすい罠を可視化するツールですが、株価を予測するものではありません。

しかし、自分はこういう時に失敗しやすいと自覚することは、どんなテクニックよりも強力な武器になります。


「私は感情で動きやすいから機械的なルールを作ろう」

「僕は市場の変化に敏感で日常に影響が出るから自動積立にして忘れよう」

このように、自分の性格に合わせて投資スタイルを微調整することこそが、投資を長く続けるコツです。


投資において正解はありませんが、性格に合った投資スタイルは必ずあります。自分の弱点を知り、それを補うマイルールを作ることができれば、投資に向いている人になれるはずです。


独立系ファイナンシャルプランナー

藤崎 竜也

「独立系ファイナンシャルプランナーとして執筆業を中心に活動中。2019年から教育資金や老後資金を蓄えるために投資を始める。実体験をもとに、専門用語をわかりやすく解説するのが得意。2級ファイナンシャル・プランニング技能士資格を取得し、現在は金融ジャンル(資産運用・投資・不動産・保険)をメインに執筆している。

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