NYダウ162ドル安と4日続落 リセッション懸念が引き続き重し

19日のNY株式相場は4日続落。年末ラリーへの期待が後退する中、利上げ長期化による景気後退(リセッション)懸念が引き続き相場の重しとなった。


ダウ平均は朝方に118ドル高まで上昇したものの、終盤に338ドル安まで下落し、162.92ドル安(-0.49%)で終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.90%安、1.49%安で終了し、主要3指数がそろって4日続落した。


ハイテク株はアマゾン・ドット・コムが3.35%安、メタ・プラットフォームズが4.14%安。ダウ平均採用銘柄は、ウォルト・ディズニーが4.77%安となったほか、今週決算を発表するナイキも2.74%下落した。


先週まで2週続落した米国株は週明けも売りが優勢となった。先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げの最終到達地点(ターミナルレート)が引き上げられたことや、11月小売り売上高が予想以上に悪化したことでリセッションへの警戒感が続いた。


年末商戦への期待が後退しアマゾン・ドット・コムがコロナパンデミックで急落した2020年3月以来の安値水準まで下落し、ウォルト・ディズニーとテスラも52週安値を更新した。


今週は火曜日引け後にフェデックスとナイキが決算を発表する予定で、結果やガイダンスが注目される。


国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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