20日のNY株式相場は5日ぶりに反発。日銀のサプライズ的金融緩和策修正を受けた主要国の債券利回り上昇が重しとなり軟調にスタートしたが、足もとで下落が続いたことで景気敏感株を中心に押し目買いが強まった。
ダウ平均は朝方に108ドル安まで下落したものの、午後に234ドル高まで上昇し、92.20ドル高(+0.28%)で終了。
S&P500も0.58%安まで下落後、0.10%高で終了し、ともに5日ぶりに反発した。
ハイテク株主体のナスダック総合は長期金利の上昇が嫌気され一時0.94%安まで下落したが、0.01%高とわずかながらプラス圏で終了した。
S&P500の11セクターは、エネルギー、コミュニケーション、素材、金融など7セクターが上昇し、一般消費財、不動産、ヘルスケアなど4セクターが下落した。
米10年債利回りは前日の3.58%台から一時3.71%台まで上昇し、3.69%台で終了した。
米連邦準備理事会(FRB)による利上げの長期化で景気後退(リセッション)懸念が意識される中、寄り前に発表された米11月住宅着工件数は142.7万件となり、市場予想の140.0万件を上回った。
今週は水曜日にMBA住宅ローン申請指数、11月中古住宅販売件数、金曜日に11月新築住宅販売件数と住宅指標の発表が続く。
金曜日にはFRBがインフレ指標として注目する米11月個人消費支出(PCE)価格指数も発表される。
引け後に決算を発表したナイキは売上高と利益が予想を上回り、株価は時間外で10%超上昇。
フェデックスも時間外で3%超上昇した。