29日のNY株式相場は大幅反発。年内の取引が残り2日となる中、新規失業保険申請件数が予想を若干上回る増加となり、金融引き締めの効果が見られたことや、米10年債利回りが低下したことで年初から大きく下落したハイテク・グロース株を中心に買い戻しが優勢となった。
前日に365ドル下落したダウ平均は345.09ドル高(+1.05%)と反発し、前日まで2日続落したS&P500とナスダック総合もそれぞれ1.75%高、2.59%高と3日ぶりに大幅反発した。
週初来ではダウ平均が0.05%高、S&P500が0.12%高と小幅ながらプラス圏を回復し、ナスダック総合は0.19%安と下落幅を縮小した。
ダウ平均採用銘柄は、ウォルト・ディズニー、セールスフォースが3%超上昇し、前日まで4日続落したアップルも2.83%上昇した。
ダウ平均採用銘柄以外では、テスラが8.08%高と大幅に続伸し、エヌビディアは4.04%高と5日ぶりに大幅反発した。ネットフリックスとメタ・プラットフォームズもそれぞれ5.14%高、4.01%高となった。
業種別ではS&P500の全11セクターが上昇。コミュニケーション、IT、一般消費財、不動産が2%超上昇した一方、生活必需品、公益などのディフェンシブ・セクターが1%未満の上昇にとどまった。
寄り前に発表された新規失業保険申請件数は22.5万件と前週分の21.6万件から増加し、市場予想の22.3万件を小幅に上回った。
米10年債利回りは前日の3.88%台から3.82%台へと4日ぶりに低下した。