NYダウ10ドル安と続落スタート テスラ、アップルが大幅安

3日のNY株式相場は続落。上昇してスタートしたものの、テスラとアップルが大幅に下落したことをきっかけに利上げ長期化による景気後退(リセッション)懸念が強まった。


2022年に8.8%下落したダウ平均は朝方に240ドル高まで上昇したが、296ドル安まで反落し、10.88ドル安(-0.03%)で終了。

S&P500とナスダック総合も1%超上昇後、それぞれ0.40%安、0.76%安で終了。3指数がそろって2日続落となった。


第4四半期の出荷台数が予想を下回ったテスラが12.24%安と急落したほか、需要低迷によるiPhone生産の縮小が報じられたアップルが3.74%安となりハイテク株主体のナスダック総合を押し下げた。

一方、ボーイング、ウォルト・ディズニー、3Mが2%超上昇し、ダウ平均を下支えした。


米12月製造業購買担当者景気指数(PMI)確定値が予想以上に悪化したことなどを受けて米10年債利回りが昨年末の3.83%台から一時3.72%台に低下したことが好感される場面もあったが、テスラやアップルの大幅安が投資家心理を悪化させた。


S&P500の11セクターは、コミュニケーション、金融、不動産など5セクターが上昇し、エネルギー、IT、一般消費財、ヘルスケアなど6セクターが下落。

中国の景気減速懸念を背景にNY原油が4%超下落したことで、エネルギーは3.62%安と大幅に下落した。


国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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