10日のNY株式相場は上昇。昨年に大きく下落したハイテク・グロース株を中心に買い戻しの動きが続いた。
朝方は予定されたパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を控えてもみ合ったが、パウエルFRB議長からは具体的な政策への言及は無く、主要3指数はそろって終盤にかけて堅調に推移した。
ダウ平均は朝方に95ドル安まで下落後、終盤に208ドル高まで上昇し、186.45ドル高(+0.56%)で終了。
S&P500も0.38%安まで下落後、0.70%高とほぼ一日の高値で終了。ハイテク株主体のナスダック総合は1.01%高と3日続伸した。
S&P500の11セクターは小幅に下落した生活必需品を除く10セクターが上昇。コミュニケーション、一般消費財、素材が1%超上昇し、ヘルスケア、エネルギー、金融、ITも0.6%超上昇した。
米10年債利回りが前日の3.51%台から3.62%台に上昇したものの、年初からの堅調な流れが続いた。
S&P500が年初来からの5営業日で上昇したことで、2023年の株高期待も高まった。
投資家の不安心理を示すVIX指数は20.58ポイントと前日比1.39ポイント低下した。
今週は足もとのインフレ動向を巡り、12日発表の米12月消費者物価指数(CPI)や、13日からスタートする企業の第4四半期決算発表が注目される。