11日のNY株式相場は続伸。翌日の米12月消費者物価指数(CPI)の発表を控え、昨年大きく下落したハイテク・グロース株を中心に買い戻しの動きが強まった。
米12月CPIは前年比+6.5%と11月分の+7.1%から伸びの鈍化が見込まれ、変動の大きい食品・エネルギーを除くコアCPIも前月分の同+6.0%から+5.7%にスローダウンが予想されている。
インフレの鈍化見通しを背景に米国債が買い戻され、米10年債利回りは前日の3.61%台から3.54%台に低下した。
ダウ平均は小幅高でスタートすると、268.91ドル高(+0.80%)とほぼ一日の高値で終了。S&P500も1.28%高で終了し、ともに2日続伸した。
昨年1年間で33.10%下落したナスダック総合は1.76%高と、ダウ平均、S&P500をアウトパフォームし、昨年9月以来の4連騰となった。
業種別ではS&P500の全11セクターが上昇。不動産が3.60%高、一般消費財が2.68%高となったほか、IT、素材、コミュニケーションも1%超上昇した。
ダウ平均採用銘柄は、マイクロソフトが3.02%高、ホーム・デポが2.61%高、アップルが2.11%高となったほか、ゴールドマン・サックス、ナイキ、ユナイテッドヘルス、インテルなども1%超上昇。
一方、ベライゾン、セールスフォースが1%超下落し、プロクター・アンド・ギャンブル、シェブロン、アムジェンも小幅に下落した。