13日のNY株式相場は続伸。JPモルガン・チェースなどの大手銀行の決算が嫌気されて下落してスタートしたが、インフレ指標の鈍化を受けた利上げの減速期待が支援となった。
ミシガン大が発表した1月の1年先期待インフレ率速報値は4.0%と3カ月連続で低下。前日の米12月消費者物価指数(CPI)に続いてインフレのスローダウンが示され、2月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅縮小見通しが続いた。
ダウ平均は朝方に274ドル安まで下落したものの、終盤に152ドル高まで上昇し、112.64ドル高(+0.33%)で終了。
S&P500も0.89%安まで下落後、0.40%高で終了し、ともに4日続伸。
ハイテク株主体のナスダック総合は0.71%高と6営業日続伸して終了し、2011年11月以来の長期連騰を記録した。
週間では、ダウ平均が2.00%高、S&P500が2.67%高とともに2週続伸し、ナスダック総合は4.82%高と大幅に2週続伸。
年初来では、ダウ平均が3.49%高、S&P500が4.16%高、ナスダック総合が5.85%高となった。
寄り前に発表されたJPモルガン・チェースの第4四半期決算は、金利収入が大幅に増加し、収入と利益が市場予想を上回ったが、マイルド・リセッションに備えるとして貸倒引当金を大幅に積み増した。株価は朝方に3.36%安まで下落したが、2.52%高で終了した。
引当金の増加で利益が半減したウェルズ・ファーゴも5.53%安まで下落後、3.25%高で終了。
CEOがマイルド・リセッションを予想するとしたバンク・オブ・アメリカとシティグループも一時大幅安となったが、それぞれ2.20%高、1.69%高で終了した。
一方、前日までに7日続伸したデルタ航空は、売上高と利益ともに予想を上回ったものの、株価は3.54%安と大幅に反落した。