19日のNY株式相場は続落。新規失業保険申請件数が予想に反して減少し労働市場の底堅さが確認されたことや、ブレイナードF米連邦準備制度理事会(FRB)副議長がインフレ抑制のために引き続き利上げが必要だとしたことで、利上げ長期化による景気後退(リセッション)懸念が相場の重しとなった。
ダウ平均は終日マイナス圏で推移し、252.4ドル安(-0.76%)の33044.56ドルで終了。S&P500も0.76%下落し、ともに3日続落した。
ハイテク株主体のナスダック総合も0.96%安と2日続落となった。
週初来ではダウ平均が3.67%安、S&P500が2.51%安、ナスダック総合が2.05%安とそろって3週ぶりの反落ペースとなり、年初来ではナスダック総合が3.69%高、S&P500が1.55%高となった一方、ダウ平均が0.31%安とマイナス圏に沈んだ。
ダウ平均採用銘柄はユナイテッドヘルス、メルク、シェブロンが1%超上昇した一方、ホーム・デポ、スリーエム(3M)、キャタピラー、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、アメリカン・エクスプレスが2-3%超下落し、ハネウェル、マイクロソフト、ナイキ、インテル、ボーイングなども1%超下落した。
S&P500の11セクターはエネルギー、コミュニケーション、ヘルスケアの3セクターが上昇し、資本財、一般消費財、金融、IT、生活必需品など8セクターが下落した。
寄り前に発表された新規失業保険申請件数は前回分の20.5万件から19.0万件に減少し、予想の21.4万件を下回る強い結果となった。