27日のNY株式相場は続伸。決算や見通しが嫌気されたインテルやシェブロンが大幅安となったものの、米連邦準備理事会(FRB)が注目するインフレ指標が予想通りに鈍化したことで早期の利上げ打ち止め期待が続いたほか、決算が好感されて前日に急伸したテスラが大幅に続伸したことなども支援となった。
ただ、来週にはアップルなどの主力ハイテク株の決算発表や、米連邦公開市場委員会(FOMC)、米1月雇用統計などの重要イベントの発表を控えていることもあり取引終盤は利益確定売りが上値を抑えた。
ダウ平均は118ドル安まで下落後、214ドル高まで上昇し、28.67ドル高(+0.08%)と小幅ながら6営業日続伸して終了。
S&P500は0.83%高まで上昇後、0.25%高と2日続伸し、ハイテク株主体のナスダック総合も1.56%高まで上昇し、0.95%高と続伸した。
週間ではダウ平均が1.81%高、S&P500が2.47%高とともに反発し、ナスダック総合は4.32%高と大幅に4週続伸。
ナスダック総合は月初来で11.04%高と昨年7月の12.35%高以来の大幅高となった。
寄り前に発表された米12月個人消費支出 (PCE) 価格指数は、変動の大きい食品、エネルギーを除くコア指数が前年比+4.4%と11月分の+4.7%から減速し、市場予想と一致した。
決算発表銘柄は10-12月期決算が予想を下回り、1-3月期に赤字を見込むインテルが6.41%安となったほか、10-12月期決算が予想を下回ったシェブロンも4.44%安となり、2銘柄でダウ平均を約68ドル押し下げた。
一方、予想を上回る決算を発表したアメリカン・エキスプレスが10.54%高、ビザが2.99%高となり、2銘柄でダウ平均を約153ドル押し上げた。
決算が好感されて前日に10.97%高となったテスラはこの日も11.00%高と大幅続伸した。