3日のNY株式相場は下落。注目された米1月雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想の2倍以上に増加したことや、失業率が予想に反して低下したことで米10年債利回りが上昇したことが嫌気されたほか、予想を下回る決算やガイダンスが嫌気されたアマゾン・ドット・コムやアルファベットの下落も重しとなった。
ダウ平均は127.93ドル安(-0.38%)の33926.01ドルと2日続落。S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.04%安、1.59%安で終了し、ともに4日ぶりに反落した。
週間ではダウ平均が52.07ドル安(-0.15%)と小幅に反落した一方、S&P500が1.62%高と2週続伸し、ナスダック総合は3.31%高と大幅に5週続伸した。
寄り前に発表された1月雇用統計は、NFPが51.7万人増と市場予想の18.5万人増を大幅に上回り、失業率も前回の3.5%から3.4%へと予想の3.6%に反して低下。
総じて強い雇用統計を受けて米10年債利回りは前日の3.39%台から3.52%台に上昇し、ドル円は前日の128.68円から131.19円に上昇した。
ハイテク・ジャイアントは、弱い1-3月期見通しが嫌気されたアマゾン・ドット・コムが8.43%安、10-12月期の売上高と利益が市場予想を下回ったアルファベットが2.75%安となった。
アップルも決算が予想を下回り一時2%近く下落したが、業績の最悪期を脱したとのアナリストの見方を受けて2.44%高で終了した。
業種別ではS&P500の全11セクターが下落。一般消費財が3%超下落し、コミュニケーション、公益、不動産も2%超下落した。