NYダウ72ドル高と反発 金利低下を好感

27日のNY株式相場は反発。米10年債や2年債利回りが低下したことを好感し、先週大きく下落した銘柄を中心に買い戻された。


先週に1009ドル安と4週続落したダウ平均は、ほぼ終日プラス圏で推移し、72.17ドル高(+0.22%)と小幅高で終了。

S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.31%高、0.63%高で終了し、主要3指数がそろって反発した。


S&P500の11セクターは一般消費財、資本財、IT、コミュニケーションなど7セクターが上昇し、公益、ヘルスケア、生活必需品など4セクターが下落。


ダウ平均採用銘柄はキャタピラー、ボーイング、JPモルガン・チェース、アップルなど17銘柄が上昇、トラベラーズが変わらずとなり、ダウ・インク、ウォルグリーン、インテル、ウォルマートなど12銘柄が下落した。


先週末の米1月個人消費支出 (PCE) 価格指数が予想以上に強い結果となったことで3.98%付近まで上昇した米10年債利回りは、3.92%台に低下。

米2年債利回りも先週末の4.80%台から4.78%台に低下した。


寄り前に発表された米1月耐久財受注は前月比-4.5%となり、予想の-3.9%以上に悪化した。

今週は3月1日の2月ISM製造業PMI、3日の2月ISM非製造業PMIに注目が集まる。


引け後に決算を発表したズーム・ビデオ・コミュニケーションズは決算が市場予想を上回ったほか、リストラ策も好感され、株価は時間外で8%超上昇した。



国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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