1日のNY株式相場は高安まちまち。強い中国の経済指標を受けてエネルギー、素材、資本財などの景気敏感株が上昇した一方、米10年債利回りが一時4%を上回り、約4カ月ぶりの水準まで上昇したことで、ハイテク・グロース株や高配当利回り株が下落した。
ダウ平均は5.14ドル高(+0.02%)と、わずかながらプラス圏で終了したものの、S&P500とナスダック総合はそれぞれ0.47%安、0.66%安と2日続落した。
米10年債利回りは前日の3.91%台から一時、4.01%まで上昇し、3.99%台で終了。
注目された米2月ISM製造業購買担当者景気指数 (PMI)は47.7と市場予想の48.0を下回ったものの、同製造業価格指数が予想の45.1を上回る51.3と強い結果となったことや、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%又は0.50%の利上げにオープンだと発言したことも利上げの長期化見通しを強めた。
S&P500の11セクターはエネルギー、素材、資本財の3セクターが上昇し、公益、不動産、一般消費財、ITなど8セクターが下落した。
ダウ平均採用の30銘柄はキャタピラー、スリーエム(3M)、セールスフォースなど12銘柄が上昇し、ホーム・デポ、ゴールドマン・サックス、アップル、ウォルマート、ベライゾン、マイクロソフトなど18銘柄が下落した。
引け後の動きでは、セールスフォースが時間外で15%超上昇。好決算や強い見通しが好感された。