NYダウ387ドル高と3日続伸し、5週ぶりに反発 米国債利回りの低下を好感

3日のNY株式相場は大幅続伸。3月米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利上げ観測が後退し、米10年債利回りが節目の4%を割り込んだことが米国株の支援となった。


ダウ平均は終日プラス圏で推移し、387.4ドル高(+1.17%)とほぼ一日の高値で終了。

S&P500も1.68%高まで上昇後、1.61%高で終了し、ハイテク株主体のナスダック総合は2.06%高まで上昇し、1.97%高で終了。

ダウ平均は3日続伸し、S&P500とナスダック総合がともに2日続伸した。


業種別では、S&P500の全11セクターが上昇。ハイテク・セクターのIT、一般消費財、コミュニケーションがそろって2%超上昇し、公益、不動産、金融も1.6%超上昇した。


週間ではダウ平均が574.05ドル高(+1.75%)と5週ぶりに反発し、S&P500も1.90%高と4週ぶりに反発。ナスダック総合は2.58%高の大幅反発となった。

年初来ではダウ平均が0.74%高とプラス圏を回復し、S&P500が5.37%高、ナスダック総合が11.68%高となった。


前日に4.09%台まで上昇した米10年債利回りは3.95%台に低下した。

寄り後に発表された米2月ISM非製造業総合指数(PMI)が55.1と、市場予想の54.5を上回る強い結果となったものの、前日にボスティック米アトランタ連銀総裁が3月FOMCで0.25%の利上げを強く支持すると発言したことが引き続き意識された。



国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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