20日のNY株式相場は反発。経営不振が続くクレディ・スイスをスイス最大手のUBSが買収すると発表したことで世界的金融システム不安への警戒感が和らいだ。
日米欧の6中央銀行が市場に十分なドルを供給すると発表したことも安心感につながった。
ダウ平均は上昇してスタートすると、終盤に418ドル高まで上昇し、382.6ドル高(+1.20%)で終了。S&P500も終日プラス圏で推移し、0.89%高で終了した。
ハイテク株主体のナスダック総合は米長期債利回りの上昇が嫌気され0.69%安まで下落したものの、0.39%高で終了し、主要3指数がそろって反発した。
業種別ではS&P500の全11セクターが上昇。エネルギー、素材が2%超上昇し、資本財、生活必需品、ヘルスケア、金融なども1%超上昇した。
先週に71.83%安と暴落したファースト・リパブリック・バンクが47.11%安と大幅続落し、一部地銀の経営破綻懸念が続いたものの、クレディ・スイスの破綻回避や主要中銀のドル資金供給が好感され、ゴールドマン・サックスが1.97%高、JPモルガン・チェースが1.06%安と大手行はおおむね上昇した。
先週大きく下落したエネルギー、素材株も大幅反発したが、米国債利回りが上昇したことでマイクロソフトやインテルが2%超下落した。
センチメントは改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は24.15ポイントと先週末比1.36ポイント低下した。