21日のNY株式相場は続伸。イエレン米財務長官長の発言を受けて金融システム不安が後退した。
イエレン米財務長官長は、米政府は金融危機が強まれば、預金保護を拡大する用意があると発言した。
前日に47%安となった米地銀のファースト・リパブリック・バンクが29%高と大幅反発したほか、大手行も軒並み2-3%上昇。
貸し渋り懸念で売られた景気敏感株も買い戻された。ダウ平均は上昇してスタートすると、翌日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控え上昇幅を縮小する場面もあったが、316.02ドル高(+0.98%)の32560.60ドルと一日の高値圏で終了。
S&P500も1.30%高の4002.87ポイントで終了し、3月6日以来、約半月ぶりに4000ポイントを回復した。
ハイテク株主体のナスダック総合も1.58%高で終了し、主要3指数がそろって2日続伸した。
S&P500の11セクターはエネルギー、一般消費財、金融、コミュニケーション、素材、資本財など8セクターが上昇し、公益、不動産など3セクターが下落した。
ダウ平均採用銘柄は、アメリカン・エクスプレス、ナイキ、シェブロンが3%超上昇し、JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックス、ウォルト・ディズニー、キャタピラーも2%超上昇。
一方、インテルが2%超下落し、アムジェン、プロクター・アンド・ギャンブル、シスコ・システムズ、コカ・コーラなど9銘柄が1%未満の下落となった。
センチメントは引き続き改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は21.38ポイントと前日比2.77ポイント低下した。