(23日終値)
ドル・円相場:1ドル=130.85円(前営業日比▲0.59円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.73円(▲0.94円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0831ドル(▲0.0025ドル)
ダウ工業株30種平均:32105.25ドル(△75.14ドル)
ナスダック総合株価指数:11787.40(△117.44)
10年物米国債利回り:3.42%(▲0.01%)
WTI原油先物5月限:1バレル=69.96ドル(▲0.94ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=1995.9ドル(△46.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
10-12月期米経常収支 2068億ドルの赤字 2190億ドルの赤字・改
前週分の米新規失業保険申請件数 19.1万件 19.2万件
2月米新築住宅販売件数
前月比 1.1% 1.8%・改
件数 64.0万件 63.3万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容だったことが分かると、円売り・ドル買いが先行。21時30分過ぎに一時131.66円と日通し高値を付けた。
ただ、買い一巡後は徐々に上値が重くなった。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けて、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ停止が近いとの観測が高まる中、ドル売りが出やすい面があった。一時は480ドル超上昇したダウ平均が下げに転じると、リスク回避の円買い・ドル売りが強まり、4時30分前に130.32円と2月10日以来の安値を更新した。
なお、前日に「預金保険の上限引き上げは検討していない」との考えを示していたイエレン米財務長官が本日の議会証言では「正当化される場合、預金保護のために追加措置を講じる用意がある」と発言すると、ダウ平均の持ち直しとともに131.03円付近まで下げ渋る場面があった。
・ユーロドルは6日ぶりに反落。欧州中央銀行(ECB)の利上げ長期化観測が高まる中、アジア市場では一時1.0930ドルと2月3日以来の高値を付けた。FOMCを受けて、米利上げ休止観測が強まったことも相場の支援材料。
ただ、NY市場では頭の重い展開だった。ECB理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁が「ECBは5月の理事会で追加利上げを行う必要がある可能性」などと発言すると、1.09ドル台前半まで持ち直したものの、ダウ平均が下げに転じるとリスク・オフのドル買いが優勢となり、一時1.0825ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円は続落。22時前に一時143.20円と日通し高値を付けたものの、ダウ平均の失速とともにリスク回避の円買い・ユーロ売りが強まると141.16円まで値を下げた。引けにかけては141円台後半まで下げ幅を縮めた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。前日に大幅下落した反動で幅広い銘柄に押し目買いが入ると、指数は一時480ドル超上昇した。ただ、買い一巡後は徐々に上値が重くなった。中小金融機関の経営不安がくすぶる中、午後に入ると下げに転じる場面もあった。
もっとも、前日に「預金保険の上限引き上げは検討していない」と発言したイエレン米財務長官が本日の議会証言では「正当化される場合、預金保護のために追加措置を講じる用意がある」との考えを示すと、投資家心理が改善し指数は再び上昇に転じた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは小幅続伸。FRBの利上げ停止が近いとの観測を背景に債券買いが先行したものの、引けにかけては伸び悩んだ。
・原油先物相場は反落。前日終盤の急落に対する反動高でスタートした米株が失速。イエレン米財務長官が預金の安全保証に関する言及などもあり、根強い金融システム不安に関する思惑で株価は不安定に振れた。株安局面ではリスク資産とされる原油への売りが強まり、69ドル台で下値を探る動きとなった。
・金先物相場は大幅に続伸。昨日のFOMCのハト派な面を受けて進んだ米金利低下やドル安を支援に大きく買われた。米金利低下は、金利のつかない資産である金への投資の相対的な妙味回復を意識させた。ドル軟化は、ドル換算による金相場の押し上げ要因となった。