(28日終値)
ドル・円相場:1ドル=130.89円(前営業日比▲0.68円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.94円(▲0.13円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0845ドル(△0.0047ドル)
ダウ工業株30種平均:32394.25ドル(▲37.83ドル)
ナスダック総合株価指数:11716.08(▲52.76)
10年物米国債利回り:3.57%(△0.04%)
WTI原油先物5月限:1バレル=73.20ドル(△0.39ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=1973.5ドル(△19.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
2月米卸売在庫(前月比) 0.2% ▲0.5%・改
1月米住宅価格指数(前月比) 0.2% ▲0.1%
1月米ケース・シラー住宅価格指数
前年比 2.5% 4.7%
3月米消費者信頼感指数 104.2 103.4・改
3月米リッチモンド連銀製造業景気指数 ▲5 ▲16
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反落。米長期金利が低下に転じたタイミングで円買い・ドル売りが先行すると一時本日安値となる130.41円まで下げたものの、前日の安値でもある130.41円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。3月米消費者信頼感指数や3月米リッチモンド連銀製造業景気指数が予想を上回ったことも相場の下支え要因となり、23時30分前には131.18円付近まで持ち直した。
ただ、高く始まったダウ平均が130ドル超下落すると円買い・ドル売りが再び強まり、3時前には130.57円付近まで押し戻された。
・ユーロドルは続伸。欧米の金融システム不安が後退したことやユーロ圏経済の底堅さを背景に、欧州中央銀行(ECB)が利上げを継続するとの観測が高まりユーロ買い・ドル売りが進んだ。21時30分過ぎには一時1.0847ドルまで上げた。
米経済指標が予想を上回ったことが伝わると1.0816ドル付近まで伸び悩む場面もあったが、下押しは限定的。引けにかけては再び買いが優勢となり、5時前には1.0849ドルと日通し高値を更新した。
・ユーロ円は小反落。金融システムを巡る懸念が和らぐ中、欧州市場では142.15円の本日高値まで買われる場面があった。ただ、NY市場に限ればドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反落。金融システムを巡る過度な不安が後退したことを受けて買いが先行したものの、米長期金利の上昇で高PER(株価収益率)のハイテク株に売りが出ると失速した。足もとで上昇していたディフェンシブ株への売りも相場の重しとなった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。金融システムを巡る過度な不安が後退したことで、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。米経済指標が予想を上回ったことも相場の重し。
・原油先物相場は続伸。中国のエネルギー需要拡大への思惑が高まり、時間外取引から買いが先行。イラク北部の油田とトルコを結ぶパイプラインの稼働が停止しており、供給懸念が高まっていることも引き続き相場を下支えした。
・金先物相場は3日ぶりに反発。外国為替市場でドル安が進み、ドル建てで決済される金の割安感が意識された。