NYダウ37ドル安と4日ぶりに小幅反落 金利上昇が嫌気されナスダックは2日続落

28日のNY株式相場は下落。金融システムへの懸念は引き続き和らいだものの、総じて強い経済指標を受けて米国債利回りが上昇し、ハイテク株を中心に下落した。


ダウ平均は朝方に118ドル高まで上昇したが、136ドル安まで反落し、37.83ドル安(-0.12%)で終了。S&P500はおおむねマイナス圏で推移し、0.16%安で終了。ハイテク株主体のナスダック総合は一時1.14%安まで下落し、0.45%安で終了した。

ダウ平均とS&P500が4日ぶりに反落し、ナスダック総合は2日続落となった。


S&P500の11セクターは、エネルギー、資本財、素材など5セクターが上昇し、コミュニケーション、ヘルスケア、ITなど6セクターが下落した。


センチメントは引き続き改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は19.97ポイントと前日比0.63ポイント低下。3日連続の低下となり、3月8日以来の20ポイント割れとなった。


経済指標は、米3月消費者信頼感指数が104.2と市場予想の101.0を上回り、米3月リッチモンド連銀製造業出荷指数も前月の-15から+2に改善した。


米10年債利回りは前日の3.52%台から3.57%台に上昇。米2年債利回りも4.00%から4.08%に上昇し、2日連続で4%台となった。


注目されたバー米連邦準備理事会(FRB)副議長(金融監督担当)の議会公聴会では、必要に応じてあらゆる手段を講じる用意があるとし、銀行システムの安全性を保つ姿勢が示された。




国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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