(30日終値)
ドル・円相場:1ドル=132.70円(前営業日比▲0.16円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=144.70円(△0.63円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0905ドル(△0.0061ドル)
ダウ工業株30種平均:32859.03ドル(△141.43ドル)
ナスダック総合株価指数:12013.47(△87.23)
10年物米国債利回り:3.55%(▲0.02%)
WTI原油先物5月限:1バレル=74.37ドル(△1.40ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=1997.7ドル(△13.2ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
10-12月期米国内総生産(GDP)確定値
前期比年率 2.6% 2.7%
個人消費確定値(前期比年率) 1.0% 1.4%
コアPCE確定値(前期比年率) 4.4% 4.3%
前週分の米新規失業保険申請件数 19.8万件 19.1万件
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは上昇。金融システム不安の後退に伴って、欧州株相場が上昇するとリスク・オンのユーロ買い・ドル売りが先行。3月独消費者物価指数(CPI)速報値が予想を上回ったことが分かると、欧州中央銀行(ECB)が利上げを継続し、高い金利水準を維持するとの見方から、ユーロ買い・ドル売りが加速。22時30分前には一時1.0926ドルと日通し高値を付けた。ただ、23日の高値1.0930ドルがレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。
なお、コリンズ米ボストン連銀総裁はこの日、「米連邦準備理事会(FRB)は年内にあと1回利上げを実施し、その後は年末までその水準を維持する公算が大きい」との見通しを示したほか、バーキン米リッチモンド連銀総裁は「インフレはなお高すぎる。低下するには予想以上に時間がかかる」「インフレが続く場合、FRBはさらなる利上げが可能」などと発言。また、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁は「インフレをより低下させるため、1年を通して金利を高く維持する必要がある」などと語った。
・ドル円は反落。欧米の金融システム不安や米景気減速に対する警戒感が和らぎ、欧米株価が上昇すると、投資家のリスク志向が改善し円売り・ドル買いが優勢になった。22時過ぎには一時132.97円と日通し高値を更新した。
ただ、22日の高値133.00円が戻りの目処として意識されると上値が重くなり、3時前には132.32円付近まで押し戻された。もっとも、米国株相場が底堅く推移したこともあって、下押しも限定的だった。
・ユーロ円は続伸。日本時間夕刻に一時143.14円と本日安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。欧米株価の上昇を背景にリスク・オンの円売り・ユーロ買いが出たほか、予想を上回る独インフレ指標を受けて22時過ぎに一時145.08円と10日以来の高値を付けた。ただ、3時前には144.18円付近まで上げ幅を縮める場面があった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。米欧の金融システムに対する不安が一段と和らぐ中、買いが優勢となった。米長期金利の上昇が一服したことで、高PER(株価収益率)のハイテク株が買われ、相場を下支えした。ただ、FRBがインフレ指標として重視する2月米PCEデフレーターの発表を明日に控えて、積極的に上値を試す展開にはならなかった。買い一巡後は伸び悩み、下げに転じる場面もあった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは上昇。米欧の金融システムに対する不安が一段と和らぐ中、相対的に安全資産とされる米国債には売りが先行したものの、売り一巡後は徐々に下値を切り上げた。月末・四半期末を控えて機関投資家による保有債券の残存年限を長期化するための買いが入ると上げに転じた。
・原油先物相場は反発。欧米の金融システム不安が和らぎ、投資家のリスク志向改善を意識した買いが先行。イラクとトルコを結ぶパイプラインの稼働停止が続くなか、需給の引き締まりも意識された。
・金先物相場は反発。外国為替市場でドルが対ユーロなどで下落し、ドル建てで取引される金の割安感に着目した買いが入った。一時は2000ドル台を回復する場面も見られた。