4日のNY株式相場は下落。足もとで原油価格が上昇し、景気やインフレへの影響が懸念される中、米2月JOLTS求人件数が2年ぶりに1000万件を下回ったことで景気悪化懸念が強まった。
前日までの4日間で1200ドル以上上昇したダウ平均は一時325ドル安まで下落し、198.77ドル安(-0.59%)で終了。S&P500も0.58%安で終了し、ともに5日ぶりに反落した。ハイテク株主体のナスダック総合は0.52%安と2日続落した。
S&P500の11セクターは公益、コミュニケーションなど4セクターが上昇し、資本財、エネルギー、素材、金融など7セクターが下落。
ダウ平均採用銘柄はナイキ、アムジェン、ウォルグリーンなどが1%超上昇したものの、キャタピラーが5.4%安となったほか、3M、トラベラーズが2%超下落し、ダウ・インク、JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックスなども1%超下落した。
寄り後に発表された米2月JOLTS求人件数は993.1万件と前月改定値の1056.3万件から減少し、市場予想の1040万件も下回った。前日の米3月ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)に続いての悪化となり、景気悪化懸念が強まった。
米10年債利回りは前日の3.43%台から3.33%台に低下し、ドル円も131.69円と前日比0.73円下落した。
センチメントは悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の18.55ポイントから19.00ポイントに上昇した。