6日のNY株式相場は上昇。週間新規失業保険申請件数の悪化を受けて軟調にスタートしたものの、アルファベットやマイクロソフトなどのハイテク・ジャイアントが上昇し、相場を支えた。
ダウ平均は朝方に157ドル安まで下落後、43ドル高まで反発し、2.57ドル高(+0.01%)と小幅ながら2日続伸して終了。
S&P500とナスダック総合も下落してスタートしたが、それぞれ0.36%高、0.76%高で終了。
S&P500が3日ぶりに反発し、ナスダック総合は4日ぶりの反発となった。
翌日がグッドフライデーで株式市場が休場で、週間ではダウ平均が211.14ドル高(+0.63%)と3週続伸となった一方、S&P500が0.10%安、ナスダック総合が1.10%安とともに4週ぶりに反落した。
S&P500の11セクターはコミュニケーション、公益、不動産、ITなど8セクターが上昇し、エネルギー、素材、資本財の3セクターが下落。
ダウ平均採用銘柄はマイクロソフトが2.55%高となったほか、ウォルマート、ユナイテッドヘルス、ボーイング、P&G、アップルなどが0.5%超上昇した一方、キャタピラーが2.04%安となり、ベライゾン、セールスフォース、アメリカン・エクスプレス、シェブロン、IBMなどが1%超下落した。
寄り前に発表された週間新規失業保険申請件数は22.8万件と市場予想の20.0万件を上回り、前週分も19.8万件から24.6万件に修正された。
今週発表された2月JOLTS求人件数、3月ADP民間部門雇用者数などに続いて労働市場の減速が示されたことで米景気の先行き不安が高まり、景気敏感株が総じて下落した。
一方、米10年債利回りが一時7カ月ぶりの水準まで低下したことで足もとで下落したハイテク・グロース株に買い戻しが強まった。