(10日終値)
ドル・円相場:1ドル=133.61円(前営業日比△1.45円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=145.11円(△1.02円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0859ドル(▲0.0046ドル)
ダウ工業株30種平均:33586.52ドル(△101.23ドル)
ナスダック総合株価指数:12084.36(▲3.60)
10年物米国債利回り:3.42%(△0.02%)
WTI原油先物5月限:1バレル=79.74ドル(▲0.96ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2003.8ドル(▲22.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
2月米卸売売上高(前月比) 0.4% 0.4%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日続伸。前週末発表の3月米雇用統計が米労働市場の底堅さを示す内容だったことから、米連邦準備理事会(FRB)が5月に追加利上げを実施するとの観測が広がる中、連休明けのNY勢がドル買いで参入した。植田和男日銀総裁が就任記者会見で、現行の大規模金融緩和策について「継続することが適当」と述べたことも相場の支援材料となり、24時前に一時133.87円と3月15日以来の高値を付けた。その後の下押しも133.55円付近にとどまった。
・ユーロドルは続落。前週末の米雇用統計の結果を受けてFRBが5月に追加利上げを行うとの見方が高まると、全般ドル買いが進行。前週末の安値1.0877ドルを下抜けて一時1.0831ドルまで値を下げた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時102.81まで上昇した。
なお、デコス・スペイン中銀総裁は「ユーロ圏のコアインフレは年内は高止まりする見通し」「3月発表の基調シナリオが確認されれば、金融政策の面で実施すべきことはまだある」などと発言し、欧州中央銀行(ECB)の追加利上げを示唆したものの、相場の反応は限られた。
・ユーロ円は3日続伸。植田日銀総裁が会見で「現行の長短金利操作(YCC)やマイナス金利など、大規模緩和を継続することが適切」との考えを示すと、全般円売りが優勢となった。5時過ぎに一時145.16円まで上値を伸ばした。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸。前週末発表の3月米雇用統計が米労働市場の底堅さを示す内容だったことから、FRBが5月に追加利上げを実施するとの観測が広がると売りが先行。一時140ドル超下落した。ただ、米景気悪化への過度な懸念が和らいだことから、景気敏感株に買いが入ると指数は上げに転じた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小反落。米長期金利の上昇で高PER(株価収益率)のハイテク株には売りが出た。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。前週末発表の3月米雇用統計を受けて、米景気懸念が和らぐと、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。FRBが5月に追加利上げを行うとの見方が高まったことも債券売りを促した。ただ、12日の3月米消費者物価指数(CPI)の結果を見極めたいとの思惑から売りも限られた。
・原油先物相場は反落。先週末の米雇用統計を受けてFRBが利上げを継続するとの思惑が強まり、エネルギー需要減速への懸念で原油先物は利食い売りが優勢となった。為替市場でドル高・ユーロ安が進み、ドル建ての原油に割高感が生じたことも原油の上値を重くした。
・金先物相場は3日続落。先週末の米雇用統計を受けてFRBが5月会合で追加利上げに踏み切るとの見方が強まり、金利を生まない金は売りが優勢となった。また、為替相場でのドル高もドル建ての金の売りを後押した。