10日のNY株式相場は高安まちまち。先週末に発表された3月雇用統計がおおむね強い結果となったことで景気悪化懸念が和らぎ、景気敏感株が上昇した一方、米10年債利回りが上昇したことでハイテク株が売りに押された。
ダウ平均は101.23ドル高(+0.30%)と3日続伸し、S&P500も0.10%高と小幅に続伸した一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.03%安とわずかながら反落した。
ダウ平均採用銘柄はキャタピラーが3.0%高、ダウ・インクが2.1%高となったほか、アメリカン・エクスプレス、ナイキ、スリーエム(3M)が1%超上昇した一方、アップルが1.6%安となり、アムジェン、インテル、プロクター・アンド・ギャンブル、マイクロソフトが0.7-0.8%下落した。
S&P500の11セクターは資本財、エネルギー、素材、不動産など6セクターが上昇し、コミュニケーション、公益、ITなど5セクターが下落した。
グッドフライデーの祝日で株式市場が休場となった7日に発表された米3月雇用統計は、非農業部門雇用者数が23.6万人増と市場予想の23.9万人増とほぼ一致し、前月分は31.1万人増から32.6万人増に上方修正された。
失業率は3.5%と前月分と市場予想の3.6%から改善した。平均賃金は前月比+0.3%と予想と一致し、前年比では+4.2%と予想の+4.3%を下回った。
米10年債利回りは6日の3.29%台から7日に3.38%に上昇し、この日も3.41%台へと上昇が続いた。